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http://mainichi.jp/select/world/mideast/news/20071217k0000m030054000c.html
【ロンドン町田幸彦】イラク南部バスラ県の治安権限が16日、イラク側に正式移譲されたことで、駐留英軍の撤退が本格化し始めた。「治安回復に伴う撤収」と英政府は強調するが、駐留長期化への懸念を断ち切る政治判断の色彩が濃い。「イラク戦争は失敗」との厳しい国内世論を反映したものだ。
英BBC放送(電子版)は英軍関係者の声として「英陸軍は(イラクで)見事に負けた」「フセイン体制打倒に寄与したが、英軍駐留のバスラの安定度は10点中3点くらいだ」との厳しい見方を伝えた。
バスラ県の権限移譲方針自体は、今年6月に退陣したブレア前首相が表明した。イラク戦争への支持で国民の信頼を失った前首相の与党・労働党は軌道修正を余儀なくされた。
米国のイラク介入に一線を画したいブラウン現政権は、イラク派兵の規模縮小から完全撤退への過程を一層早める。最も緊密なはずの対米関係にズレが生じた格好だが、英軍のアフガニスタン駐留を維持することで「テロとの戦い」への義務は果たす方針だ。
毎日新聞 2007年12月16日 20時25分