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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu157.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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日高義樹のワシントンレポート カール・ローブ前大統領顧問に聞く ヒラ
リー・クリントン上院議員は弱い候補で共和党にとって勝ちやすい候補だ
2007年12月10日 月曜日
◆日高義樹のワシントンレポート 2ちゃんねる
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/kokusai/1184562383/201-300
226 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/09(日) 17:27:25
第一部 カール・ローブ X なうあー・ノバック
・イランに対する軍事行動は常に考えている
・アメリカの政権が変わってもイランに対する政策は変わらない
・北朝鮮対策も次の政権がそのまま引き継ぐことになる
・北朝鮮は世界でもっとも邪悪な国だ
第二部 カール・ローブ X なうあー・ノバック
・アメリカ国民は変化を変化を望んでおりこの点では民主党が有利である
・ヒラリー・クリントン上院議員はアメリカを変えるとは期待されていない
・アメリカの景気はよいが国民は将来を悲観している
第三部 ヒラリー・クリントンは大統領になれない
カール・ローブ X なうあー・ノバック
・ヒラリー・クリントン上院議員は弱い候補で共和党にとって勝ちやすい候補だ
・共和党は民主党に投票しようと思いながらヒラリー・クリントン上院議員には投票したくない人々を取り込まなければならない
第四部 32年ぶりの大混戦がいつまで続くのか
オバーンXハントXなうあーXノバック 座談会
・現職の大統領、副大統領が立候補していないことが大混戦の理由になっている
・2008年2月5日のスーパー・チューズデーで両党の候補者が決まる
・ヒラリー・クリントン上院議員は人気はあるが支持勢力を固めていない
・共和党の候補は、ジュリアー二前ニューヨーク市長で決まったわけではない
第五部 次のアメリカ大統領は誰か
オバーンXハントXなうあーXノバック 座談会
・クリントン上院議員は民主党の候補にはなるが大統領選挙では勝てそうもない
・共和党はジュリアー二になるかトンプソンになるかまだ分からない
・誰が勝つか全く分からない
◆日高義樹のワシントンレポート(第一部)
日高
ブッシュ政権が残る任期の一年何をするかそして大統領選挙について話し合っていただきます。
ノバック
ブッシュ大統領の任期があと一年間になりましたが、イラン問題がやり残した仕事のリストのトップになっているのでしょうか?
ローブ
その通り。大統領は残る14ヶ月中東問題に多くの時間を割くだろう。イラク、イラン、アフガニスタン、パレスチナとイスラエルの紛争、レバノン、シリアに時間を取られるが、そのトップはイランだろう。
ノバック
軍事行動を取る可能性は大きいのでしょうか。アメリカだけで、あるいは同盟国と共にイランに核兵器を持たせないために攻撃するでしょうか?
ローブ
軍事行動を起こさずに目的を遂げたいと思っているが、アメリカは常にその選択肢を維持している。アメリカはEU同盟国と共にイランの核兵器開発を阻止する為の制裁措置を強化しようとしている。
ノバック
だが軍事行動という選択肢を捨てたわけではない?
ローブ
捨ててはいない。だが、フランス、ドイツ、ロシア、中国などと共に制裁措置を強化しようとしている。数週間前に決まったイランの銀行に対する制裁措置はイランにとって大きな問題となるだろう。イラン政府に政策を変えさせる効果的な手段になると期待している。
日高
問題は時間が限られている事ですね。大統領の任期はあと一年しかありません。外交交渉を続けているわけには行かない。いつ軍事力を使うか決断しなくてはなりません。
ローブ
アメリカは形式的なやり方をする傾向がある。1952年の大統領選挙では朝鮮半島問題で共和党候補のアイゼンハワーがハリー・トルーマンを厳しく批判したが、現実にはトルーマンの政策を受け継いだ。国際的な圧力をかけながらイランの核兵器開発に対抗するというブッシュ大統領の政策には共和党候補だけでなく民主党候補も同意している。大統領は2008年11月までという期限付きで軍事行動を取るべきかどうか決断する必要はない。外交手段を続けた場合と他の手段をとった場合の成功確率を計算する必要がある。
日高
大統領がイランの核問題を解決すると確信しているのですか?
ローブ
彼が問題解決のための努力を続けることを確信している。問題はおかしな政権だ。アフマディネジャドは変人だ。(中略)
ノバック
ブッシュ政権の最後の年に鑑みて北朝鮮の核兵器の脅威というのは解決できなかった問題ですか?それとも事態は一応落ち着いたと思っていますか?
ローブ
落ち着いてきていると思う。だが、北朝鮮とかかわる時は一歩ごとに注意し圧力を加え続ける必要がある。アメリカは日本、中国、ロシア、韓国と共に努力して、あらゆる圧力を北朝鮮にかけてきた。一歩ごとによく見張り信用せずに全てを確認していけば事態は良くなるだろう。どの国にとっても問題は明らかだ。
核武装した北朝鮮は地域にとって直接の脅威だ。中国は日本が北朝鮮の脅威に対抗手段をとるのではないかと懸念している。ロシアは極東の不安定が何を意味するか分かっている。韓国は経済的、社会的な調停への大きな一歩になると考えている。どの国も一緒にやらねばならないと考え北朝鮮に同じような態度をとっている。つまり北朝鮮が協定を守るとは信じない。一歩ごとに確認し、北朝鮮に頼らせ協力させる体制を作る。
日高
北朝鮮の核兵器を誰もが心配していますが、北朝鮮のキム・ジョンイル政権は信用できません。歴史が示しています。交渉している相手は10年間に500万人の国民を殺し200人以上の人間を日本と韓国から拉致しました。大統領はそうした人物から本当に合意を得られると確信しているのですか?
ローブ
いや、確信があるのは近隣諸国が一緒にやるという事だ。北朝鮮に「核兵器問題を解決する為にすべてを確認しながら進まねばならない、出来ない場合には重大な結果になる」と言う必要がある。そうした統一見解があると北朝鮮が知れば事態を進展させられるだろう。キム・ジョンイルを信用するか?信用しない、世界で最も邪悪な政権か? その通り。
第二次世界大戦後朝鮮半島が分割された時、工業化され近代化された北は共産主義者の手に落ち、遅れて貧しい南は西側の手に渡った。民主主義になった南は今や世界で最高の生活水準を維持している。朝鮮の中心で近代化されていた北は今では貧困と飢餓にあえぐ、遅れた国だ。
日高
大統領は任期が終わる前に解決がつくと確信しているのですか?
ローブ
そうではない。我々は核施設と核兵器計画を廃棄させる為の重要な一歩を踏み出そうとしている。我々は近隣諸国が一緒にやってくれると確信している。日本と韓国、ロシア、中国は北朝鮮の核化が何を意味するか理解していると確信している。そうなれば何が起きるかを理解し、北朝鮮に決して核を持たせない為に協力する事を確信している。
(私のコメント)
アメリカ政府の動向はなかなか掴みづらいのですが、テレビ東京の「日高義樹のワシントンレポート」はアメリカのVIP達がインタビューに出ているので参考になる。テレビや新聞などでは日本人記者の主観が入ってしまうので分かりづらいのですが、直接のインタビューなどを見れば、ブッシュ政権の動向が読める。
カール・ローブ氏はブッシュ大統領のテキサス州知事以来の顧問であり、ブッシュ政権内部の中でも黒幕的存在であった。インタビューなどを見てもなかなかの切れ者という感じがする。大統領選挙でも日本から見るとヒラリー・クリントン候補がダントツに有利に見えますが、カール・ローブ氏から見ればかなり弱点のある候補のように見える。
問題は共和党候補に有力な候補がいないことであり、ジュリアーニ候補もリベラルすぎて保守層の票の獲得は難しそうだ。少なくとも来年の2月5日には大統領候補が決まりますが、世論の動向は変わりやすい。ビル・クリントンが大統領候補になった時は選挙の1ヵ月半前であり、今回は10ヶ月間も間が開いてしまう。その間に何が起こるか分からない。
カール・ローブ氏は選挙の専門家だから大統領選挙の動向は手に取るようにわかる。しかしブッシュ大統領の次席補佐官だった人でもあり国際情勢についてもブッシュ大統領に近い人物として意見は参考になると思います。イラン問題は次の大統領に引き継がれるだろう。
北朝鮮問題に関しても一歩一歩北朝鮮を周辺国が囲い込んで非核化に追い込んで行くことを述べていますが、ローブ氏自身は性急に北朝鮮との融和策には賛成していない。融和策をとっているのは国務省であり、北朝鮮にとっても次期大統領が民主党ならばやりやすいと考えているのかもしれない。北朝鮮問題でもブッシュ政権は解決を急いでいるわけではなく、次期政権に引き継がれるかもしれない。