★阿修羅♪ > 戦争98 > 504.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
ベネズエラで不穏な動き
http://plaza.rakuten.co.jp/31sakura/diary/200711290000/
12月2日に憲法改正の是非を問う国民投票が予定されているベネズエラで緊張が高まっている。アメリカ大使館のマイケル・スティーアーから中央情報長官のマイケル・ヘイデンあてに送られたメモ「ピンサー作戦の最終段階へ前進中」をベネズエラ政府が11月26日に公表、アメリカ政府が国民投票を混乱させ、政府転覆を図っていると非難しているのだ。さらに、2日後の28日にはアメリカのテレビ局CNNがウーゴ・チャベス大統領の写真を「誰が彼を殺したか?」というタイトル付きで流したのである。ベネスエラ政府はCNNが大統領暗殺を煽動していると抗議したが、アメリカの情報機関がプロパガンダを強化しているタイミングだったため、CNNには分が悪い。
ベネズエアラ政府が公表したメモによると、大使館とCIAは57パーセントが賛成すると認めた上で、偽の世論調査、役人に対する攻撃、プロパガンダを実行し、反対投票を呼びかけるとしてる。さらに、大学生を動員して大統領官邸、最高裁、国会など政府の主要施設を襲撃させる計画を立てている。アメリカ大使館は毛沢東主義者やトロツキストのセクトも利用しようとしているようだ。
ジョージ・W・ブッシュ米大統領を支えてきたネオコンは2002年にもベネズエラでクーデターを試みている。このときにはエリオット・エイブラムス(現在は中東を担当)、オットー・レイク、ジョン・ネグロポンテといった「イラン・コントラ事件」で登場した人間の名前も出ていた。このときの計画は失敗に終わったのだが、今回はその続きを行おうとしているのかもしれない。
エリートの特権意識を持つ学生や情報機関に操られた労働組合で社会不安を高めるのはアメリカの常套手段である。1966年のインドネシアでは「バークレー・マフィア」と呼ばれたアメリカ帰りの学生が軍事クーデターとそれに続く大量殺戮で「活躍」したことは有名な話だ。
アメリカ、あるいはイスラエルのイラン攻撃が実現した場合、中東の石油生産量は激減する可能性があり、そうなるとロシアやベネズエラという産油国を押さえられるかどうかは重要な問題。ロシアの選挙もベネズエラと同じように、注目しておく必要があるだろう。ロシアの場合、ボリス・エリツィン政権時代のミルトン・フリードマン的な市場信仰経済でひどい目に会った国民が現大統領のウラジミル・プーチンを支持しているため、簡単に国を乗っ取ることはできないだろうが。