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労働党が大勝政権交代 豪総選挙 イラク戦闘部隊撤収へ
2007年11月25日 朝刊
24日、オーストラリアのブリスベーンで総選挙の勝利宣言をする労働党のラッド党首(左)=ロイター
【シドニー=吉枝道生】オーストラリア総選挙は二十四日投開票が行われ、イラクからの戦闘部隊撤収を公約にしていたケビン・ラッド党首(50)率いる野党・労働党が下院(定数一五〇)で躍進を果たし、十一年八カ月ぶりの政権交代を確実にした。与党・保守連合(自由党、国民党など)は大敗し、長期政権を担ってブッシュ米大統領の「盟友」とされたジョン・ハワード首相(68)は敗北宣言をした。
ラッド氏は同日夜「私がすべてのオーストラリア人のための首相になる」と勝利宣言。今後、イラクからの部分的撤退のほか、気候変動問題で公約とした京都議定書の批准など、政策変更が進められる。
ハワード政権の「米国追随路線」とは一線を画すだけに、米国の外交政策にも影を落としそうだ。
同日の選挙では、下院全体と上院(定数七六)の四十議席を改選。公共放送ABCは、労働党が下院で改選前の六十議席を大幅に上回る八十六議席を獲得する見通しだと報じた。
労働党は、昨年十二月にラッド氏が党首に就任後、支持率が急上昇。総選挙は首相選択の側面が強く、歴代二位の長さのハワード政権に対する倦怠(けんたい)感も広がって、ラッド氏の「世代交代」の訴えかけも、有権者に浸透した。
保守連合は好調な経済を背景に政権の継続を訴えたが、生活面に焦点をあてた労働党への巻き返しはならなかった。
ラッド氏は元外交官で、北京の大使館勤務などの経験があり、中国通として知られる。
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