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武装グループの侵入2度受けると、南アの核関連施設(CNN)
2007.11.16 Web posted at: 21:25 JST - CNN
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は15日、南アフリカの首都プレトリア近くにある核施設に今年11月8日深夜、銃で武装した男4人組が管理室に侵入、コンピューターを盗んだものの警備員の追撃でこれを捨てて逃走したと報じた。南アの原子力行政当局者などの話としている。
管理室にいた男性職員1人が胸を撃たれ、負傷したが、命に別条はない。
この施設はペリンダバ原子炉研究センターと呼ばれるもので、人種隔離政策(アパルトヘイト)時代の南ア政府が1970年、80年代、核兵器を最大7個を製造したとされ、原爆解体後も厳重な警備下に置かれている。政府は事件について黙秘していたが、13日に事実をやっと認めた。
8日夜の侵入は2度あり、いずれも逃走に成功していた事実も明らかにした。侵入の経路などは解明されておらず、監視カメラにも映っていないことから、政府当局は内部に通じた人間の犯行との見方も示している。
侵入グループの狙いは不明だが、地元メディアはテロリストが介在している可能性もあるとしているが、根拠は示していない。南アフリカの反核団体などは今回の事件発覚に合わせ、政府の核施設管理の怠慢さを非難している。
タイムズ紙によると、同施設では科学の先端技術が研究、開発されているとし、核兵器に転用可能な濃縮済みのウランも保管されているとの指摘もある、と伝えた。
南ア政府はアパルトヘイト政策を放棄した1990年代初期、原爆解体に踏み切ったことを明らかにしている。武装犯の侵入時、同施設に核兵器製造が可能なデータが保管され、4人組らが入手出来る環境にあったのかなどは不明となっている。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200711160030.html