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「普通の国」は信用できない(千葉邦雄)
http://www.asyura2.com/07/war98/msg/141.html
投稿者 接続中 日時 2007 年 11 月 13 日 14:58:24: LZLXOvm1qmTy2
 

千葉邦雄のニュースの落とし穴
http://www.chibalab.com/news_otoshiana/documents/071113.htm

■従順な奴隷としての官僚たち

日本民族を愛するように、日本の国を愛してきた。そしてこの国を愛するがゆえに、その政府を、基本的には信じたいと思ってきた。50年代から90年代までの高度成長の頃には、日本の官僚が世界一優秀だから、日本はジャパン・アズ・ナンバー・ワンになれたのだと、さも得意げに吹聴されていた。また当時の私たち国民も、その言説を素直に信じていたと思う。

当時に於いてはテロとの戦争ではなく、「冷戦という架空の幻想」を戦略としてデッチあげていたために、原爆投下の罪悪感も重なって、アメリカにとって日本の高度成長が必要であったと思われる。アメリカは、消費大国になることで、覇権国家になる道を選択したのだ。決して日本政府の官僚が優秀だったから、経済発展したわけではない。日本の官僚の意志ではなく、アメリカ様である横田幕府の指導に従って、日本は物づくり大国になったといえる。

GHQが去った後も、日本は、日本の政治家や官僚の意志ではなく、あくまで横田幕府の指示に従って急激な経済発展を遂げてきた、といえる流れである。今日の急激な中国の発展も、中国自らの力というよりは、欧米の国際金融勢力の世界戦略の力学が背後に働いていて、経済発展を遂げていると解釈した方がわかりやすい。イラクの占領に於いてバース党を解体してしまったために、統治がうまくいかず、共産党一党独裁の中国や世界一効率のいい社会主義国家だと皮肉られている日本で、占領統治がうまくいっているのは、はっきり言って、必ずしも偶然とはいえないのである。

ようするに、均一で主体性のない民族の方が、覇権国家にとって洗脳しやすく、コントロールが容易いようである。日本民族の国益として、官僚が優秀なのではなく、アメリカの家来として使い勝手がよく、従順な奴隷として日本の官僚たちは優秀なのである。つまり、そういうことなのだ。

■まさか「大連立」構想の浮上

そういった視点で現在の日本を俯瞰してみると、小泉・竹中コンビによる過激な市場原理主義の導入と郵政民営化の流れ、安倍首相の不自然な突然の辞任と引きこもり、小沢一郎氏の福田首相との党首会談における「大連立」構想の浮上、そしてまさかの党首代表の辞任表明、その次にはホテルに引きこもった小沢氏に、民主党議員がひっきりなしに「小沢詣で」に訪れる流れの中で、待っていましたとばかりに、まさかの辞任表明撤回の釈明会見。やれやれ

インド洋給油法案が、小沢の反対のせいで流れたわけだが、私に言わせれば、自民党の側にもともと給油法案をすんなり通す気はなかったと思う。何故なら、北朝鮮の拉致問題が解決しないまま、アメリカが、勝手に来年早々にも北朝鮮をテロ支援国家の指定から外そうと、すでに動き出しているからである。それでは日米の安全保障上、日本の立場が、まったくなくなってしまう流れになるからである。拉致問題で人気を得て総理に選ばれた安倍晋三首相が、突然首相を止めざるを得なくなった理由も、アメリカが、金正日に急接近し始めたために安倍首相の立場がなくなってしまったからと推測される。

今回の大連立の背後で、アメリカのCIA系のエージェントである読売の渡部恒雄会長に、小沢氏は脅された可能性が高い。シーファ駐日大使による給油法案成立の要求を、これ見よがしに拒否して見せた小沢民主党代表に、アメリカのロックフェラー等が怒っていることを、渡部恒雄会長を通して伝えられたにちがいない、と感じる。

■生活第一というボランティアにプッツンしてしまった小沢党首

小沢党首は、もともと国連の支持さえあれば、アフガンへの自衛隊派遣も持さないと言っているくらいだから、福田首相率いる自民党と大連立することで、自衛隊を国連派遣軍にすることが可能なら、はっきり言ってしまえば、左巻きの多い民主党を切り捨ててでも、日頃の持論を実現したいと本音では考えていたにちがいない。

建て前では、国民の生活のために小沢党首は政治家を志していることになっているが、もちろん本音はそんなところにはない。自衛隊絡みというか、国防と外交に絡まないと大きな利権のキックバックがないから、彼としては商売にならないのである。政治的利権のフィクサーになることで、自己実現しようと考えている小沢一郎氏にとって、生活第一という国民のためのボランティアには、どうしてもプッツンしやすいのである。

小沢一郎氏が、政治的利権のフィクサーとして、かつての田中角栄のように活躍するためには、自衛隊を国連派遣軍にするというか、自衛隊海外派遣基本法の制定の流れを創らなければならない。そのための自民・民主大連立構想なのである。これらの構想を何らかのかたちで実現しなければ、小沢一郎は自己実現できないというか、本音の部分である政治的利権のフィクサーになれない。もちろん、読売新聞の渡部恒雄会長も、我われ国民の生活のために、今回の舞台を設定したわけではない。

■小沢党首の隠された原理原則

民主党内やマスコミ等でも「小沢一郎は変わった」という。本当にそうなのだろうか。権力利権ゲームに打ち勝つためなら、何だってする駄々っ子のような小沢一郎氏の性格は、相変わらず直ってはいない。小沢一郎を崇拝する輩は、小沢氏をして理想主義者のように奉るが、私に言わせれば、とんでもない勘違いである。

彼の理念は、いつでもその時々でコロコロ変わる。外交と安全保障に関わる理念なんてものは、はっきり言ってしまえば、あくまで表向きの商売道具にすぎない。戦争絡みの軍事利権に関わるのが一番儲かるし、桁違いのキックバックが入る。それ以外の理由は考えられない。小沢党首に原理原則があるとしたら、この法則こそが原理原則なのである。しかしこの法則は表向きには永遠に発表することはできない。

まあ、そんなわけで、小沢一郎氏は、時には「普通の国」を掲げて憲法改正を主張したり、時には気まぐれに「政権交代」が看板になったり、するようである。そんな小沢氏に、菅直人代表代行から羽田元首相等までが次々とホテルを訪れて、「辞任撤回」するよう頼み込んだという。国民からしたら「偽装辞任」にしか見えないのに、何故かマスコミは新たな「小沢神話」を捏造して囃し立てている。何のことはない、さすがにマスゴミである。

マスゴミに変わって、私が大事なことを言う。政治は、あくまで私たち国民が主役なのである。これが始まりであると同時に終わりでもあり、それ以外のことはあり得ない。小沢一郎党首は、あくまで私たち国民の代理人であって、カードは私たち国民が握っているのである。私たちの多くが国民第一を唱える小沢一郎のビジョンが気に入ったから、彼を代理人として選んだのである。そんな彼に、代理人として「政権交代」を期待したのである。

残念ながら私を例外として、多くの国民が、小沢一郎党首に、代理人としての一票を投じたのは、間違いのない事実である。そんな民主主義の基本的な契約を、小沢一郎党首は裏切ったのである。私たち国民の多くは騙され、無視されたのである。この怒りを、小沢一郎党首は詭弁を弄してはぐらかそうとしている。

■国防の豪華なご馳走に群がるサメたち

また自衛隊を国連派遣軍にしようと企む小沢一郎の動きにシンクロするように、前防衛事務次官だった守屋武昌(もりやたけまさ)氏と、防衛商社の山田洋行元専務であった「日本ミライズ」の宮崎元伸(みやざきもとのぶ)氏とのゴルフ接待事件が、タイミングよく報じられた。自衛隊のCS(次期輸送機)のエンジン商談(約1000億円)の利権をめぐる贈収賄事件である。国防上の利権は、やり手の政治家にとって、はっきり言って無視できない豪華なご馳走のようである。

私は、民族的な自立のために憲法9条は改憲されるべきだと、つい最近まで思っていた。ところが、それにはある基本的な前提がなければならないことに気がついた。つまり、政府を動かす官僚と政治家が信頼できる人々でなければならない、ということなのだ。もし国の官僚や政治家が、余り信用できない人たちであるようなら、私たち国民は、政府や政治家と、「大事な契約」は交わさないほうがいいという結論になる。

■普通の国は信用できない

なぜなら国の警察や軍隊が、私たちの安全や財産を守ってくれるはずが、逆に私たちから強制的にお金を奪い、私たちを逮捕して刑務所に入れ、無理やり戦争に派兵することができるからだ。普通の近代国家は、なんだって私たち国民の意思に反したことができる。C・ダグラス・ラミスは、その著書『普通の国になりましょう』の中で、こんなことを書いています。

「一番の殺し屋は、主権国家。20世紀ほどたくさんの人間が暴力によって殺された100年間は、人類歴史上他にありません。
この100年のあいだ、国家によって殺されたのはおよそ2億人。その圧倒的過半数は兵隊ではなく、(女性、子供、老人を含む)普通の人。
そして、その殺された人々の圧倒的な過半数は、国の外にいる外国人ではなく、それぞれの国のなかにいた自国民…」

なんとも、やれやれ、である。このような政治的な流れが続くようだと、私は、いつのまにか親中派や左巻きと同じ考えに取り付かれてしまいそうである。


《主な参考文献および記事》
(本記事をまとめるにあたり、次のような文献および記事を参照しました。ここに、それらを列記して、著者に感謝と敬意を表すると共に、読者の皆様の理解の手助けになることを願います。)

■ <山田洋行>宮崎元専務 制服組にも接待攻勢
 防衛専門商社「山田洋行」元専務、宮崎元伸容疑者(69)=業務上横領容疑などで逮捕=が防衛省の守屋武昌前事務次官(63)だけでなく「制服組」と呼ばれる自衛隊幹部もゴルフ接待していたことが分かった。階級などに応じて、元役員室長、今治(いまじ)友成容疑者(57)=有印私文書偽造・同行使容疑で逮捕=らと接待相手を分担していたという。東京地検特捜部は9日、関係先を家宅捜索し、山田洋行と防衛省の癒着について、全容解明を進めるとみられる。

 この日の捜索は、宮崎元専務が独立して設立した同業の「日本ミライズ」(東京都港区)本社や元専務宅に加え、元専務と共謀したとされ逮捕状が出ている米国子会社の秋山収元社長(70)宅などが対象になった。

 関係者によると、山田洋行は、陸・海・空の各自衛隊ごとに部長級の担当者を置き、それぞれが自衛隊幹部をゴルフ接待に連れ出していた。今治容疑者は、航空システム課長や航空システム部長を歴任していたため、空自幹部を担当。元専務はこうした割り振りを統括するとともに、最高幹部の場合は同行することもあったという。

 ゴルフ接待は守屋氏と同様に、主に山田洋行のグループ会社が経営する首都圏のゴルフ場で行われていた。プレー代は、守屋前次官は1回1万円を払っていたが、自衛隊幹部は1回5000円が「相場」だったという。プレー代は通常、ビジターの場合、土日は2万5000円前後(メンバーは約8000円)かかり、差額は利益提供に当たる可能性がある。

 石破茂防衛相は先月25日、9月に新設した「防衛監察本部」に自衛隊員倫理規程が施行された00年4月以降、同規程に違反して業者とゴルフをしたり、飲食接待などを受けた事実がないか調査するよう命じた。本省課長級以上の事務官だけでなく、将補以上の制服組も調査対象に含まれている。

最終更新:11月9日14時37分

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