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「パキスタン核兵器、過激派が入手の恐れ」と前米国連大使(CNN)
2007.11.12 Web posted at: 17:41 JST - CNN
ワシントン(CNN) ボルトン前米国連大使は11日、非常事態宣言が3日に発令されたパキスタンで、核兵器がイスラム過激派の手に渡る可能性があると警告した。
ボルトン氏はCNN「レイト・エディション」に対し、パキスタンの核兵器をめぐる状況が「極めて危険であることは間違いない」と発言。ただ、米国がテロとの戦いの連携相手として、2001年からパキスタンに100億ドルの経済支援を実施したことに言及し、米国がパキスタンのムシャラフ大統領を引き続き支援するよう促す姿勢を表明した。
パキスタンでは1980年代、核開発の父と呼ばれたアブドゥル・カディル・カーン博士の管理下にあった複数の研究所から、リビアや北朝鮮、イランに核関連技術が流出。ムシャラフ大統領は2004年、カーン博士に恩赦を与えた。
パキスタンの核兵器は技術的に安全管理されているものの、ボルトン氏は軍が崩壊もしくは分裂した場合、技術ではなく政治面で管理体制に不安が生じると指摘。また、序列が低いものの、軍内部には大勢のイスラム原理主義者がいると述べ、ムシャラフ大統領が難しい立場にあるとの認識を示した。
ボルトン氏によると、過激派が広い範囲で存在するなか、ムシャラフ大統領には柔軟な対応性がない。同氏は米当局者らが、パキスタンの民主主義よりも核兵器の管理を考慮するべきだと述べ、「わたしなら核兵器の管理問題を最優先課題にする」とコメントした。
クリントン政権時代に国連大使を務めたリチャード・ホルブルック氏もCNNに対し、核兵器について懸念するべきだと発言。「極めて不安な情勢だ。核保有国のパキスタンが、イランのアフマディネジャド大統領や宗教指導者のような人々の支配下に置かれることをわれわれは望まない」と明言した。
こうしたなか、アーミテージ元国務副長官は、パキスタンの核兵器管理について過剰反応することに釘を刺した。アーミテージ氏は、「仮に短中期的に状況が悪化した場合も、われわれが第一に核兵器を懸念することはない」としている。
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200711120016.html