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毎日【イラク安定化：トルコで外相会合 ＰＫＫ含めテロ非難声明】
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http://mainichi.jp/select/world/news/20071104k0000m030058000c.html
イラク安定化：トルコで外相会合 ＰＫＫ含めテロ非難声明
【イスタンブール前田英司】イラク周辺国や主要８カ国（Ｇ８）など約２０の国・国際機関がイラク安定化への方策をさぐる外相級会合が３日、イスタンブールで開かれた。トルコからの分離独立を掲げ、イラク北部に潜伏するクルド系武装組織「クルド労働者党」（ＰＫＫ）を含め、イラク国内でのあらゆるテロ活動を非難する共同声明を採択した。主催国トルコの意向を反映したものだ。
共同声明はまた、イラクからのテロ流出阻止に取り組む姿勢を強調し、国境の安定化や武装勢力の移動、武器の非合法取引の摘発などにイラクと周辺国が協力することを明記した。トルコのエルドアン首相は声明について「テロ問題への積極な関与を盛り込んだ」と一定の評価を示した。
一方、会合閉幕後の記者会見で、トルコのババジャン外相はＰＫＫ対策として「外交、経済、軍事のあらゆる選択肢がテーブル上にある」と述べ、ＰＫＫに対する懸念を表明した。イラクのジバリ外相は「トルコとの実効的な協力態勢を築いている。すぐに成果が表れるはずだ」と語った。
トルコはイラク北部への越境攻撃をちらつかせ、米、イラク双方にＰＫＫ対策の圧力を強めてきた。ライス米国務長官は２日夜にイラクのマリキ首相と会談。３日にはババジャン外相、イラクのジバリ外相と協議し、トルコの懐柔に積極的に動いた。
イラク側もＰＫＫ指導者の摘発などでトルコと協力すると表明し、イラク北部・クルド地域政府のバルザニ議長も協力姿勢を示した。ＡＰ通信によると、クルド地域政府は３日、ＰＫＫとのかかわりが深いとされる地域政党「クルド民主解決党」の事務所を閉鎖した。
トルコはイラク北部の国境地帯に１０万人規模の部隊を集結させ、主にトルコ側でのＰＫＫ掃討を進めている。ＰＫＫは８４年以降、武装闘争を続け、トルコはこれまでに３万人以上が犠牲になったと主張している。
毎日新聞 2007年11月3日 20時29分 （最終更新時間 11月4日 1時35分）
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