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反政府武装組織の政治責任者が空爆で死亡、スリランカ(CNN)
2007.11.02 Web posted at: 19:10 JST - CNN
スリランカ・コロンボ(CNN) スリランカの少数派タミル人の反政府武装組織「タミル・イーラム解放の虎(LTTE)」は2日、政治部門責任者で政府との和平交渉代表でもあったS.P.タミルセルバン氏が同日早朝、政府軍の空爆で死亡したと述べた。LTTE系のウェブサイトで発表した。
政府空軍は同国北部のLTTE拠点があるキリノッチを空爆、政治部門幹部らの居宅を標的にしたとしている。他の5人も死亡した。タミルセルバン氏は政府軍の攻撃で死亡した政治部門の最高位の人物。LTTEが反発するのは確実で、和平交渉再開の道は一段と遠のいた。
政府軍はタミルセルバン氏死亡についてコメントしていない。LTTEは約2週間前、スリランカ空軍基地を夜明け前に地上、空から攻撃、兵士10人を殺害、多数の武器類を破壊している。2日の空爆はこれに対する報復の可能性がある。
LTTEは1983年以降、同国北部、東部の分離独立を目指し、武装闘争を加速。2002年には停戦合意したが、その後も武装衝突は続き、反古状態になっている。83年以降の死亡者は住民らも含め約6万5000人とされている。
米国務省は1997年、LTTEをテロ組織に指定している。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200711020033.html