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広島原爆「エノラ・ゲイ」機長 P・ティベッツ氏死去
11月2日8時0分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071102-00000105-san-int
【ワシントン=山本秀也】1945年(昭和20年)8月6日、広島に原爆を投下した米B29爆撃機「エノラ・ゲイ」の機長を務めたポール・ティベッツ退役准将(当時大佐)が1日、オハイオ州コロンバスの自宅で死去した。92歳だった。
AP通信によると、抗議の対象となることを避けたいとの遺言で、葬儀は行われず、墓石も設けられない。原爆投下には「戦争を早期に終結させるため、任務をまっとうした」との立場を終生貫いた。
15年2月、イリノイ州出身。陸軍航空士官として、「空の要塞(ようさい)」と呼ばれたB29の試験飛行にかかわり、作戦要員として原爆開発のための「マンハッタン計画」に参加した。「エノラ・ゲイ」はティベッツ氏の母の名から命名された。
トルーマン大統領の決断を受け、濃縮ウラン型原爆「リトル・ボーイ」を搭載して14人のクルーとともにテニアン島を発進、人類初の原爆を広島に投下した。
米国家安全保障会議(NSC)のジョンドロー報道官は、同氏の死去にあたり「気に留めていない」としてコメントを避けた。