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(回答先: smazさん、ご教示ありがとうございます。 投稿者 竹中半兵衛 日時 2007 年 10 月 31 日 14:51:14)
どもども竹中半兵衛どの。ご丁寧な返信ありがとうございます。
私は阿修羅でこそ初心者ですが、ヤフー、2ちゃんその他で時事政治関係の書き込みを10年以上続けてきました。おそらく年齢も竹中殿に近いと思います。今後ともよろしくお願いします。
>すきまがあればなめらかに入り込む可能性はあると思います。
ハイ。だから私は全ての残燃料がエレベーター・シャフトに流入したと仮定して論を立てましたよ。そのうえで、爆発も急激な気流変動も起こらないと結論したのです。
>床面に対してはコア方向の下方へ傾斜が発生したものと、私はとらえます。
上と一緒で、これも「どうでも良い」話ですね。私は「勾配がついてないから、全ての燃料がエレベーター・シャフトに流入するとは考えにくい」としたのですが、上記のとおり「それでも無理矢理、フロアに残留した燃料をゼロだったと仮定して」ますから、前提は貴殿と同じところに立っているわけです。
>消火用水が5階まで非常階段を伝って流れおちてきたと考えることができます。
おそらく、そのとおりでしょうね。つまり、液体が上層階から下層階に伝い落ちる通路はあった…ということでしょう。しかし私が問題にしているのは、その伝い落ちる「量」なのです。もともとが2万3千リットルしかないジェット燃料は、ある程度、下層階まで伝い落ちてきたとしても、床を「油浸し」にまでは出来なかったと思います。以前は3万8千リットルで計算して「深さ0.1mm」でしたから、2万3千なら約0.07mmってところですね。ほとんど「塗った」程度でしょう。(つうか、油はそんなに伸びないかな…)。
エネルギー総量で考えても、160万立方メートルの物体(内部空気を含む)を3万8千リットルのジェット燃料で熱した時、上昇する温度は平均で4度cしかありません。燃料がワンフロアーに固まって存在し、それが理想的に燃えたとしても、その階での最高温度(空気温度)は600度くらい。同じ階でも周辺部へ行けば200〜300度が限度でしょう。まして燃焼していないフロアーだと常温から、高くて100度くらいまでしか上がりません。もちろん鉄骨の温度はそれよりも下になります。
熱源が集中していても、その周辺の鉄骨を極端に弱体化させるだけの熱量すらないわけです。これが各階に分散したとしたら…計算するまでもないでしょう。もっとも、そのあたりの計算はNISTもちゃんとやっていて、「熱源はオフィス等の可燃物の燃焼によるもの」としています。つまり「ジェット燃料による猛烈な火災」という物語はNISTでも否定しているわけです。 である以上、竹中殿が「ジェット燃料」にこだわられるのは時間の無駄かと考えます。
私は、竹中殿の今回の思考実験を「意味あるもの」と捉えています。それは最近、911事件について興味を持った方々が、どんな風な思考経路を辿るのか良く分かるからです。私が阿修羅に書き込みをはじめようと決意したのも、貴殿の一連の書き込みがあったからと言ってよいでしょう。
そして、この思考実験を「より意味のあるもの」にするためには、「原理的」思考だけでなく「量・質的」思考が欠かせないと思うのです。
「原理的」思考とは、@飛行機がビルにぶつかればビルの強度は弱くなる。→A火事が起きれば鉄骨は熱くなる。→B鉄骨は温度が上がると弱体化する。→C重量を支える鉄骨が弱体化すればビルは崩壊する。・・・みたいな経路です。
一方「量・質的」思考とは、@飛行機の衝突によって、どの部分がどの程度ダメージを受けたのか。→A火災による温度上昇はどれくらいの量だったのか。→Bどの鉄骨が、どの程度まで温度上昇すればビルは崩壊するのか。→C実際にそれだけの強度劣化が起きたのか。・・・という経路です。
「原理的」思考だけですと、紙飛行機がビルに衝突し、キッチンのてんぷら油が炎上しても、ビル崩壊を説明できてしまいます。竹中殿の現在の思考パターンはmsqさん同様、「原理的」思考に偏向しているように見えるのです。だから、やたら「〜だった可能性がある」「〜でないとは言い切れない」が多用されるのではありませんか?
そういったレトリックは、まさに「世界まるみえ」などTV局が得意とするものであり、厳しい言い方をすれば「ただの印象操作」でしかありません。
私は「世界まるみえ」の放送を評価していますが、内容的にはとても『検証』の名に値しないものの連続でした。しかし、これは一過性のテレビ番組である以上、仕方のないことだとも思っています。
テレビは「印象操作」が役目であり、それによって入り口に立った人達は、そこから一歩進んで「検証」すれば良いのです。テレビ番組を「印象操作だぁ〜!」と指弾したところで、何の「検証」にもなりません。
「世界まるみえ」を見て「911はテロに見せかけた保険金詐欺事件だったのだ」と確信する人は、おそらく一人も居ないでしょう。もし居たとしたら、その人はよっぽどお目出度いか、考える能力を持たない人です。
最大多数の反応は「なんかおかしいぞ。いや、でもそんなことがあるのか?」というものだと思いますが、逆に「そんなことが絶対にあるはずはない。この番組は『陰謀』だ」と興奮してしまい、探せばいくらでもある「アラ」を採り上げては「騙されるなよ」と叫んで廻る人は、自分の思考が「TVのバラエティ・レベル」にまで落ちていることに気付くべきでしょう。
長くなりました。「陰謀論とユダヤ人差別」についてや「ロシア黒幕説」についても言及しようと思っていましたが、あまり長くなりすぎると退屈されるでしょうから、今回はここで一旦筆(キーボード?)を置きます。
ちなみに私の投稿ネームは「smaz」でも「smaq」でもありません。「smac」ですのでよろしく。