★阿修羅♪ > 戦争97 > 588.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 検証:WTC7が100m崩落する時間と鉄球が100m落下する時間の比較 投稿者 NEO 日時 2007 年 10 月 30 日 16:16:42)
911陰謀論関係の投稿にはドンデモ論が目立ちますが、この話もそのひとつ。
ガリレオやニュートンが完成させた古典物理学は、アリストテレスの時代であっても
また21世紀の現代でも成立している。通常の重力下(G=9.8m/S2)の真空
中では物体の落下速度(または落下にかかる時間)は、形や質量にかかわらず一
定である。どのような形状の物体、またどのような質量を持った物体も真空中の
落下速度を超えることは無い。この話では「WTC7は ほぼ自然落下のスピード(空気
抵抗なし)で崩壊したことになる。」と主張する。つまり、このようなことが起こる
のは、UFO(宇宙人)の超科学(重力コントロールの類か)が関わらなくては有り
えないという、911UFO論を主張しているのである。原子爆弾や水爆を使って
爆破・解体されたとしても、WTCビルが真空中での自由落下以上又はそれと同じ
速度で崩壊したということは「有り得ない話」なのである。だったら、ブッシュの陰謀
だ何だというよりは宇宙人を話をすればよいだろう。「911は宇宙人の陰謀だ、ブ
ッシュは宇宙人の手先である。」と素直に言えばよい。
【真空状態で】物体が100m落下する時間は、計算によると4.517秒である。
では鉄球(中空ではない鉄球)が空気中を100メートル落下するには何秒かかるだ
ろうか。
この投稿では
重さ1.1lbs(500g), 直径12cmの鉄球が[空気抵抗]を受けて100m落下する時間は5.6秒。
重さ1.1lbs(500g), 直径6cmの鉄球が[空気抵抗]を受けて100m落下する時間は4.7秒。
と紹介されているが、この鉄球は二つとも「中空」になっている鉄球であり、
4.517秒を大幅に超えるのは当然の話である。中空ではない鉄球や鉄骨の
空気中での自由落下速度は、高度差が100メートル程度(低速)では真空中に
おける自由落下と殆ど同じと考えられる。ガリレイはピサの斜塔から大小二つ
の鉄球を落としで二つがほぼ同時に地上に落ちるという実験をたと言われているが、
空気抵抗が殆ど影響を与えないからこの実験が成功したのである。
(上のような中空鉄球で実験をしていたら、「同じ重さなのに落下する時間
に差があるが、これは空気抵抗により大きな鉄球は遅く落ちたと思われる。アリ
ストテレスの物理学は間違ってない。」となっていただろうか。)