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首相訪米まで侵攻自制 PKK対策でトルコ側 イラクと合意できず【東京新聞】
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2007102702059752.html
2007年10月27日 夕刊
【カイロ=萩文明】イラク北部クルド人自治区を拠点とする反トルコ政府武装組織・クルド労働者党(PKK)の掃討に向けてトルコが大規模侵攻の構えを見せている問題で、イラクとトルコの閣僚協議が二十六日、アンカラで開かれた。トルコは、イラクが提案したPKK対策を「不満足」と述べ、合意に到達できなかった。
これを受け、トルコ軍のビュユクアヌト参謀総長は地元メディアに「エルドアン首相の訪米(十一月五日)がとても重要だ。首相の帰国を待つ」と発言。首相とブッシュ大統領の協議が終わるまで、大侵攻を自制する方針を明らかにした。
侵攻を阻止したいイラクは会談で、PKKの活動を制限するための軍事施設の再編などを提案。だが、戦闘員多数の引き渡しなどを求めるトルコとの溝は埋まらなかった。トルコは声明で「イラクの提案は時間がかかりすぎる。緊急で決定的な対策を求める」とした。
AP通信によると、クルド自治政府報道官は「われわれが把握していない者(戦闘員)をどうやって逮捕するのか」と述べ、トルコの要求は現実的に不可能だと主張。米軍高官も、米軍がPKKの掃討作戦に当たる考えはないと話した。
トルコは国境地帯でPKKへの「小規模」攻撃を続けてイラクと米国への外交圧力を強め、当面はPKK掃討に向けた最大限の確約を得ることを狙っているもようだ。