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(回答先: 本日から数日間は、香田さんがイラクで殺害されて3年が経つ日に当たります。黙祷をお願い致します。 投稿者 新世紀人 日時 2007 年 10 月 27 日 15:24:39)
イランへの米国の制裁活動の活発化、それは革命防衛隊とイラン金融機関への制裁として繰り出されている。
さらに、イラン核施設への空爆も懸念されている有様だ。
一方、パキスタン情勢ではブット女史の帰国によりさらに混乱を増しつつあり、
テロ破壊活動が活発化して多くの一般市民の死傷者を出すに至っている。
イランとパキスタンは南部において国境を接しており、ややこしいことではあるがこの地域が「不安定地域」なのである。
イラン・トルコ・イラクにまたがる所謂クルド人居住地域に似て不安定地域なのである。
従って、
「この地域はイランとパキスタンの政情不安を工作するには好都合の地域である」と看做す事も可能である。
麻薬密売組織の活動地点である事がその事を物語っているとも言えよう。
中村さんの事件が早期に解決しないならば、
これは、
香田さんの事件の様に、
「日本の外交政策」を規制する「日本外交への『人質事件』に発展する」可能性がある。
それを意図して実行された可能性も考え得るのだ。
つまり、こう言う事だ。
近い将来における、
「イランへの限定戦争の発生」
と
「パキスタン政権転覆に伴うイスラム原理主義勢力の政権奪取と米国のパキスタン核ミサイル基地への先制攻撃」
が発生した時点での
日本政府のイランとパキスタンへの外交政策立案において
『人質としての中村さんの存在』は「大きな足かせ」となるであろうという事だ。
イラン・パキスタン情勢の不安定化に引き摺り込まれるであろうと言う事だ。
その時にどの様に誘導される事になるかは未だ不明ではあるが、
香田さんの事件が、自衛隊イラク派遣の継続圧力に使われた可能性が在る事を思い出さなければならない。
大規模な新潟地震の発生により陸上自衛隊を大規模に投入しなければならなくなった時期であったと記憶しているが、この情勢下においてイラク派遣を中断する事も可能であった筈なのだ。しかし、コイズミ政権にはその様な選択は出来なかった。
香田さんの残酷な事件が日本政府への脅迫として作用した可能性は考えられるだろう。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20071024i307.htm
イラン・中村さん事件の実行役、ベルギー人誘拐と別集団か
【テヘラン=工藤武人】イラン南東部で横浜国立大4年、中村聡志さん(23)が誘拐された事件で、実行犯の武装集団は、今年8月に同国南東部でベルギー人男女を誘拐した集団とは別グループの可能性が高いことが23日、わかった。
武装集団が拠点を置くシスタン・バルチスタン州の地元当局者が、本紙に明らかにした。
今回の事件で日本政府は、約1か月後に人質が解放されたベルギー人誘拐事件を参考に、武装集団の出方をうかがってきた。
両事件は、いずれもイランでは少数派のバルチ人の部族名にちなみ「シャハバフシュ」と呼ばれる麻薬密売集団の犯行とされる。
だが、同当局者によると、シャハバフシュの麻薬密売集団は4グループ存在する。中村さんを誘拐したのは、ドッラ・シャハバフシュ容疑者率いるグループで、ベルギー人誘拐は、ドッラ容疑者の親類のイスマイル容疑者グループの犯行だという。
(2007年10月24日14時41分 読売新聞)
http://plaza.rakuten.co.jp/withmyson/diary/20071016/
<イラン邦人誘拐>危険情報を最高レベルに引き上げ
10月16日20時13分配信 毎日新聞
外務省は16日、イランを旅行中に横浜国立大4年、中村聡志さん(23)が武装グループに誘拐された事件を受け、発生場所とみられる南東部ケルマン州と隣接するシスタン・バルチスタン州の危険情報を、最高レベルの「退避を勧告します。渡航は延期してください」にまで引き上げた。
同地域は、11日に「渡航の延期をお勧めします」に引き上げたばかり。7日の発生から10日を迎えても事件が未解決な上、治安情勢も改善する見通しが立たない。類似事件を防止するためにも、最高レベルへの引き上げが必要と判断した。
その一方で、中村さんが被害に遭ったイラン南西部は元々非常に治安の悪い地域であり、結果的に言うならば本人の判断も甘かったことは否めません。中村さんは6月からネパールでボランティア活動をした後、今月初めにパキスタンからイランに入国した模様ですが、学生であり、それまで無事に来れたので、危険に対する感覚が薄れていたのかも知れません。
イラン日本人誘拐 紛れ込む麻薬組織 バム現地ルポ
10月16日17時8分配信 毎日新聞
【バム(イラン南東部)春日孝之】イラン旅行中の横浜国立大4年、中村聡志さん(23)誘拐事件で、中村さんが麻薬密輸組織「シャハバフシュ」に誘拐されたとみられるケルマン州バムに入った。バムは世界のアヘンの約9割を生産しているとされるアフガニスタンや、パキスタンからの麻薬密輸ルートになっており、地元住民によると03年の大地震後、治安が悪化しているという。
<中略>
一帯は3万人以上が死亡した大地震で廃虚となり、今も空き地や鉄骨を組み上げただけの再建途中の家屋が点在する。大地震後の復興事業で大量の建設労働者が流入し、避難民や新住民の中に麻薬組織が容易に紛れ込めるようになった。地元住民の多くは「町中や街道の治安は確保されているが、夜間や砂漠地帯に入り込むと危険だ」と警告する。密輸組織は砂漠の道なき道を日本製四輪駆動車などで往来しているという。
麻薬密輸は、ケルマン州に隣接するシスタン・バルチスタン州からアフガンやパキスタンにかけて居住する少数民族バルチ人のいくつかの部族が関与しており、シャハバフシュもその一つだ。イスラム教シーア派国家イランで、バルチ人の大半はスンニ派。産業的にも「取り残された」状況にあり、麻薬密輸は貧困や差別の問題とも絡んでいる。
今回の事件を契機に、我々は海外へ行くことの危険を、今一度省みる必要があるでしょう。日本でも昨今は物騒な事件が続発していますが、それでも世界標準からすれば極めて安全な社会です。平和呆けからは覚醒しなければなりません。中村さんが、一日も早く無事に救出されることを願って止みません。
[引用以上]
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