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(回答先: アルメニア人の虐殺(第1次対戦) 投稿者 そのまんま西 日時 2007 年 10 月 26 日 23:59:20)
イラン制裁掲げたが… 米外交手詰まり続き(東京新聞)
2007年10月27日 朝刊
【ワシントン=立尾良二】ブッシュ米政権は二十五日、核開発を続けるイランに対し、独自に新たな制裁措置を科した。米主導による国連安全保障理事会の追加制裁決議が、中国やロシアの消極姿勢でめどが立たないためだが、米外交は対イランに限らず中東からアジアにかけて揺れており、手詰まりの様相をみせている。
イラン周辺国のうちトルコでは、米議会の「アルメニア人虐殺事件」非難決議の動きに強い反発が出た。対米協力見直しを警告し、米国が自制を求めてきたイラク北部のクルド労働者党(PKK)に対し越境攻撃も辞さない構え。イラクのさらなる不安定化が危ぶまれる。
対イラン制裁に消極的なロシアは、米国が東欧に計画中のミサイル防衛(MD)施設建設に反発。中国は、米政府がチベットの最高指導者ダライ・ラマ十四世を厚遇したことを批判。イラン問題を協議する会合をキャンセルした。
一方、パキスタンでは親米のムシャラフ大統領の求心力が低下。米政府が画策した大統領の政敵、ブット元首相との権力分散によるムシャラフ政権維持構想は、元首相を狙ったテロ事件で約百四十人が死亡し、「悪夢のシナリオ」をたどっている。
北朝鮮に対しても、核問題をめぐる六カ国協議を優先するあまり、北朝鮮とシリアの核協力疑惑に言及を避ける不自然さだ。十一月にはワシントン近郊で、パレスチナ問題解決に向けて中東和平国際会議を開く予定だが、参加国から成果を疑問視する声が出ている。
アメリカン・エンタープライズ研究所のゲイリー・シュミット研究員は「ブッシュ政権は野心的な目標をうまく掲げて見せるが、手を広げすぎて、政策の実行力に劣る」と指摘。ワシントン近東政策研究所のデニス・ロス顧問も、イラク政策を例に「演出ばかりで政治的手腕がない。演出は国政の重要部分だが、政策を支えてこそだ」と苦言を呈している。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2007102702059635.html