★阿修羅♪ > 戦争97 > 395.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/2007_The_Hidden_Facts.html
隠された真実
The Hidden Facts
製作・1920年革命旅団
The Nineteen Twenty Revolution Brigades
テキスト/アルバスラ・ネット
http://www.albasrah.net/pages/mod.php?mod=art&lapage=../ar_articles_2007/0907/kt2b20_250907.htm
世界中の自由な皆さん。 レジスタンスを戦っている私たちは、イラク戦争の現状について、皆さんにもう一つの最新レポートを提供する時が来たと考えています。戦場とバグダッドの傀儡政権の内側から見ると、占領軍の採用する戦術が変わったという徴候が現れています。しかし占領軍をつき動かしている政策目標は以前と同じであり、この変化の本質をつかむためには、いくつかの事実に立ち返る必要があります。
私たちが忘れてはならないことは、イラク侵攻はもっぱらウソにもとづいていたということです。旧政権が大量破壊兵器を隠し持っていたとか、悪名高きアルカイダと結びついていたという類のものでした。この戦争の第1段階が終わると、世界はホワイトハウスの大がかりなゴマカシに気づきました。責任も義務もかなぐり捨てて、説明される開戦理由は、民主主義を広げるためだとか、アルカイダとの戦いに徐々に変わっていきました。あたかもイラク国民に9・11事件の責任があるかのようにです。そうして時間稼ぎをしつつ、他方では、勝利であれ任務達成であれ、わずかでも成果を挙げるためには、別の戦術を試すことが最優先事項になったのです。
そのもくろみが崩壊すると、ペンタゴン(米国防総省)は新たな現実を悟りました。イラク国民は、一部の裏切り者が道案内をしたのとは違って、侵略を歓迎してなかったのです。そしてイラク軍は、時代遅れの装備では優越したアメリカ軍と戦うことができず、諸都市を占領軍に明け渡しました。
大都市は巨額の財政支援を必要としたのに、いつのまにか、イラク銀行の基金は略奪者に奪われていました。新たな資金が必要になりました。ブッシュはアメリカの納税者に単純に追加支出を求めることができません。しかし今、ブッシュが中東の石油を支配するには、増え続けるわが国の占領経費をまかなうために、国際的な石油価格を上昇させるほか手がないのです。この決定は2つめの失敗となりましたが、レジスタンスを戦う私たちが願っていたものでした。
ブッシュにできる追加支出というのは、同時に、他の産油国に都合のよいものなのです。それは主としてロシアであり、ベネズエラであり、そしてイランです。これらの諸国は国際市場において立場を強めるなかで、特別収入から利益を得ることになります。
5年がすぎて、今日のロシアは強国となり、過去の栄光を復活させつつあります。イランはアフガニスタンとイラクでアメリカの干渉を助け、アメリカの力を消耗させて、2つの戦線を弱めることに成功しました。以前より強大な軍隊をつくり、核保有の野望を固め、中東においては宗派や追求目標にかかわらずイスラエルとアメリカに反対する組織を支援しています。それは、うち負かされ追い詰められたホワイトハウスを、なんらかの妥協に追い込むためのものです。ベネズエラは今日、工業の多くを国有化して経済を復興し、さらに言えば、石油価格にもおなじことが言えます。中国は(国民総生産が)4位になるのは確実な成長率を維持しています。
ヨーロッパについて言えば、この間に失速しています。現行のユーロ(通貨)は強すぎて輸出を伸ばすことができず、欧州連合は新たな加盟を受け入れる前にリストラを要求しており、労働者階級への負担と課税のために出生率は最低を記録し、エネルギー需要はコストをも引き上げることになり、ヨーロッパとその弱体政府の将来は展望を開けないでいます。ヨーロッパは、みずからの意志と関心を実行に移す道を模索せねばならず、世界の安定とバランスを回復するために、ロシアとの連携に傾いています。
アラビア湾(ペルシャ湾)で不安定な首長支配体制をとる石油輸出国は、最大の生産規模で輸出を続けています。そして彼らもまたイランを恐れていますが、それはイランがアラビア湾を越えて数発のミサイルを発射すれば、簡単に大混乱を引き起こすことができるからです。そうなれば株式市場は大きな被害をこうむるでしょう。それを財政的裏付けとして活気づいている産業も同じです。湾岸諸国もまた、テロリストの資金源というレッテルを貼られないよう、米軍が引き揚げるまでは、イラク・レジスタンスを公然と援助することができません。
イラクにおいては、ブレマーが旧共和国軍を解体しましたが、そのことが私たちレジスタンスに多くの兵士を提供し、また、アメリカの占領からイラクを解放したいという情熱を与えてくれなりました。私たちが蓄えた兵器の量も50年分にはなります。
ホワイトハウスはこうした事態に直面して、傀儡政府がイラクにおける財政および行政的な負担を減らすことに協力することを決め、次にブッシュはクルド人政党とイラン系民兵に対しても協力を求めました。いったい、何のコスト負担でしょうか?
トルコはイラク国境にクルド人国家が独立することを受け入れないでしょう。イランもイラク南部を支配することで米軍を助け負担を軽くするだけでは終わらず、アメリカをイラク中部に専念させておかなでしょう。反対に、内務省と国防省のようなイラク傀儡政府の有力省庁は、イランが支援する民兵に委ねられてきました。これはアメリカとイランの秘密協定をさらに明白にするものです。
ホワイトハウスは、イラク人のあいだに宗派暴力を起こさせることによって、米軍部隊への攻撃が減るだろうと考えてきましたが、私たちが既に予言したように、その戦術も失敗しました。イラク国民は、宗派を超えて結婚した割合がひじょうに高く、宗派によって社会を引き裂くことはできないのです。さらにこれら民兵による残虐行為と殺人の多さは、アメリカと傀儡バグダッド政府を国際的に暴露することになりました。今日では、これらの民兵こそ、イラクに不安定をもたらす主な要因になっているのです。
これらの失敗に加えて、アブグレイブ収容所での残虐行為や、イラク人市民に対する化学兵器の使用についても、私たちは忘れることはできません。ペンタゴンは巨費を投じて安全確保にあたる契約(傭兵)の数を増やし、彼らを戦闘任務に就けました。このやり方だと、彼らが死んでもその数字が伏せることができるのです。今日では、イラクで契約された傭兵の数は、ほぼ正規兵の数と同じになっています。
スンニ派代表を名乗って傀儡政府に入ったイスラム党は、手持ちのカードを全部切っても成果が得られず、合法的な地位から撤退せよという私たちからの圧力をますます強く受けています。彼らはイラク国民に訴えるものが何もないので、遅かれ早かれ撤退することになるでしょう。権力内にとどまっても、より多くのものを損ないます。
ペンタゴンはラムズフェルド時代に、新しい戦術を採用しました。もしイラク国民がアメリカの求めに応じないなら、イラクから去らなければならない。要するに、イラク国民を変えるというのです。受け入れ国に溶けこむまで、難民として近隣諸国へ送りこみます。隣国が不満をこぼすようなら、押さえ込むか買収するかして黙らせます。事実、この戦術は功を奏し、私たちの社会構成に不均衡を生じさせていますが、これまた私たちの得点になるでしょう。難民となってイラクを去った国民は、近隣諸国で安全になにがしかの職を見つけ、家族に最低限のものを提供し、勝利後のイラク再建に必要となる職業技術を身につけます。
世界中の自由な皆さん。 戦争が進展するなかで、私たちは自らの予言と分析にいっそうの確信を持っています。そしてイラクにやって来た外国人は、今日、もはや関心を共有できない状態に至りました。意見の不一致が拡大し、衝突するようになっています。すでに説明したように、この衝突の詳細を観察しても、アメリカの側でなされた正しい決定や行動が1つとして確認できません。前向きな成果は何1つないのです。今までのところ、これはいかなる犯罪と比べても高くつくウソの固まりです。
ブッシュが今、1人ぼっちで、彼自身の小さな世界のなかに孤立している理由もここにあります。ブッシュが登用する将軍も戦略家たちも、誰もブッシュに解決策を提示できません。国民はブッシュを信用せず、略奪者と化した米軍は犠牲が増え、疲弊して、混乱しています。この戦争の本当の理由は、私たち全員が知っているように、石油であり、世界支配であり、企業の政府であり、イスラエルと呼ばれる国を存続させる保証です。
ここで私たちが忘れてならないことは、一部の予想を完全に裏切って、イラク・レジスタンスが将来にわたって研究・分析の対象となりうる独特の模範例を示してきたことです。最も重要なことは、イラク・レジスタンスが世界の被抑圧民族と社会に対して、自前のレジスタンス運動が現代においても可能であり、最も強力な敵を弱体化させ、帝国主義超大国と結びついた現地政府を孤立させることができるのだということを教えてきたことなのです。彼らの撤退と一掃は近づいていて、このことは過去の常識をくつがえすものです。1人の自由な人間は、一日の成果を変えることができます。
レジスタンスは世界に対して、勝利を得るのは自らの権利を獲得し達成する決意と倫理観を通じであること、戦争の原因として米国メデイアが広めた観念的な口実はウソ以外の何ものでもないことを証明しました。幾つもの宗教が何千年も平和的に共存してきたのに、なぜ、今それが問題なのでしょうか。観念的で宗教的な熱狂は、いずれの立場からであれ、経済的な獲得物である本当の理由を語るものでなく、方便にすぎません。レジスタンスはまた、経済に基盤を置く極度に消費的な資本は長期の戦争を戦うことができず、特定の生活スタイルを維持しようとする彼らの貪欲さは、搾取という国際市場で人間性をおし潰し、隷属させたあとは破壊い尽くすことを証明しました。資本主義は、いっそう明らかなように、いずれ破綻するでしょう。
このように述べてきたなかで、イラク・レジスタンスが征服という言葉の意味を定義し直したこと、そしてこれからも再定義し続けることを、私たちは誇りにします。
私たちは、イラクに駐留する兵士たちに対して、まだ倫理観と人間性を保持している兵士、この犯罪に加担したくないと思っている兵士に対して、私たちのモスクと教会は常にドアを開いていることを繰り返し呼びかけます。そしてレジスタンスを戦う私たちは貴方の人間性を称え、処刑されたり脱走兵のレッテルを貼られることのない隣国へ、貴方をイラクから慎重に連れ出すのを手伝うでしょう。
私たちは、正当な理由があってイラクに来ていると思われた誠実な人々を、何万人も密かに出国させました。米海兵隊のワセフ・アリ・ハスーンのような例もあります。彼は捕らえられて尋問されるなかで、この人物は犯罪者ではないという明確な証拠が示されたので、私たちは彼を傷つけることができませんでした。私たちは彼を安全にイラクから出国させる仕事を実行しました。私たちは通常、米軍に協力しているアラブ人あるいはイラク人を見つけると、もっと重い懲罰をくだしています。
別の例をあげると、モハンマド・アリ・サナドという名前のトラック運転手です。彼はクウェートの会社に雇われていて、その会社は米軍基地に物資を運搬していました。尋問と広範囲におよぶ対話のなかで、この人物は自分の行為と働いていた運送会社についても謝罪していることが証明され、ファイサル・アル・ネヒート社も占領軍への協力を止めてバグダッド事務所を閉鎖し、国外に退去したことが確認されました。彼もまた釈放されましたが、私たちが明らかにできる事例はこの2件だけです。というのは、これは既に公になっている事件であって、私たちは救出した他の人々の生命を危険にさらすつもりはないからです。
世界中の信義を重んじる人々、尊厳と自由のために戦う英雄たち、反グローバリズムと平和運動にたずさわる勇敢な男女に、私たちは感謝を表明します。イラクにいる私たちは、この戦争を止めるための努力を続けてきた人々、政府の知的犯罪に立ち向かってきた人々のすべてに、感謝しています。
アメリカ国民に告げます。皆さんはすでに目覚め、そのうちの数百万の尊敬すべき人々が、既に、イラク国民は敵ではなく、皆さんの悲嘆は彼らの責任ではない、と気づいています。しかし私たちの国イラクを占領しているのは、イラクではなく皆さんの国の軍隊です。貴方がたの名前を使った傲慢な戦争犯罪が、皆さんの国と軍隊の名誉を傷つけています。私たちは、みずからの自由のために戦おうとしない民主主義なら、それは独裁よりも悪いと考えています。ホワイトハウスから戦争犯罪者を追放しようとする皆さんのすばらしい努力は、アメリカ政府の常識を変えてきました。しかし、戦争を終わらせることについて、ブッシュが皆さんの意志に反して、さらに傲慢な主張を述べていることに失望しました。ブッシュが自国民を尊重しないのは、イラク・レジスタンスとの間に政治的和解がないことを彼が認めているからだ、と、私たちは受け止めています。彼はホワイトハウスを去る時まで、民主党に重荷を背負わせるつもりでいます。中東における停戦構想を持っている人物が少数ながらいることを、彼は理解できないのです。
ブッシュはレジスタンスとの戦いおよびイランとの戦いから逃れることができず、イラク駐留を続けることはできません。もし彼がこうした失敗と屈辱の後にイラクから撤退するなら、石油の豊富なイラク南部はイランの手に落ちるでしょう。アメリカの戦略はこのような展開を受け入れるわけにいきません。それでブッシュは復讐を兼ねた最期の試みとして、地理的に3つの国に分裂させてイラクから撤退しようとしています。その後にイランの戦略的財産を攻撃し、既に危機に瀕したその経済を崩壊させようというのです。
こうして、(アメリカの)民主党には、今以上に不安定な中東地域が引き継がれるわけです。戦略的関心においては、(共和・民主)両党に対立はなく、違うのは手法だけだということを私たちは知っていますが、それでも民主党には、イラク国民とイラク共和国を代表する者としてイラク・レジスタンスを承認すると宣言することによって、アメリカの面目を保ったまま戦争を終結するチャンスがあります。そうなると、アメリカ軍の撤退、イラクへの補償、将来の関心事について協議するために、交渉団が配置されるでしょう。解決策が成就するとしたら、それはイラク・レジスタンスにかかっています。
最後に、ブッシュとその背後にいる者たちに宣告します。諸君は望むままに自分の計画、立案と実行に着手することができますが、それは私たちも同じです。諸君がハイテク装置と装備、蓄積した軍事科学で武装させて兵士を戦場に送っても、私たちは初歩的だが可能な限り創造性豊かに迎え撃ち、米軍の優位をくつがえし続けるという必然的なギャップを作りだしています。もし私たちが足跡を残していたなら、全軍をあげて攻撃してみなさい。足跡が多いというのは、愚かで暴慢な者のために残すからです。諸君が自軍の本当の犠牲者数を隠すなら、私たちは諸君から入隊希望者を奪うでしょう。諸君が石油価格を上げ、野望を抱く別の国を強くするというなら、私たちは諸君のお株を奪って、バグダッドとバビロンで諸君の背骨を折るまで占領経費を増やしてみせます。
諸君が歴史をひもといて有効な戦術を捜しまわっても、私たちは変則的で適応性に富んだ非対称的な、逆転の発想による戦法で迎え撃つでしょう。それが今後何年ものあいだ標準的な戦法になります。
最良の者に勝利を!
レジスタンスからのメッセージについて
1920年革命旅団は、最近の米国メディアでは、「アルカイダとの戦いで米軍に協力している」と報道されてきました。このグループは、反米作戦を展開しているイラク・レジスタンスのなかでも最大規模のグループの1つと言われ、アルカイダとの訣別を明確にして戦っているのは事実ですが、「米軍に協力している」というのが、真っ赤なウソであることもこのビデオが物語っています。
ついでにいえば、このビデオが発表されてすぐ、アルカイダが別のビデオをインターネットで発表し、欧米メディアは「レジスタンス勢力がはじめて英語で訴えるビデオを発表」と報道し、アルカイダの方に世界の目を向けさせようとしています。米軍発表と商業主義メディアに登場する「アルカイダ」こそ、米軍と共同歩調をとっていることが判ります。そして、本物のレジスタンス勢力が「英語版ビデオ」を作製したのは、もちろん、今回がはじめてではありません。
つまり、米軍と商業主義メディアが、占領とたたかう本物のイラク・レジスタンスを、いかに無視したがっているかが、そこに現れているのです。最近の商業主義メディアを評して、<チェアー・ジャーナリズム>という言葉も使われはじめました。椅子に座ったまま、米軍発表を受け取って記事を書き、あれこれと机上で論評する姿勢を言います。
過去のレジスタンスからのメッセージには次のものもあります。
ビデオ(日本語字幕・音声は英語)
A message from the IRAQI RESISTANCE to the people of the world and the US/UK soldiers in Iraq
同上・日本語テキスト/イラク・レジスタンスからのメッセージ
1920年革命旅団 メディア・オフィス
バグダッドにて、2007年9月8日
2 81 +−