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「給油・臨検に関する嘘・疑惑、北朝鮮問題、官僚に優しい福田政権」―朝日ニュースター「パックイン・ジャーナル」より
http://www.asyura2.com/07/war97/msg/314.html
投稿者 千早@オーストラリア 日時 2007 年 10 月 22 日 17:04:37: PzFaFdozock6I
 

マリネッリさんからのメールを転載します。
今日のは箇条書き編ですね。(^^;)
「l 」と出ているものメールでは「●」でしたが、
コピペすると何故か「l 」になってしまいました。
以下、彼女のメールです。

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超長文で申し訳ありません。
以下の文章を転送・転載なさりたい場合は、どうぞ御自由にお願い申し上げます。

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杉並区のマリネッリ恵です。
10月13日(土)、朝日ニュースターの「愛川欽也 パックイン・ジャーナル」を見ました。出演者は次の方々でした。
愛川欽也氏 (司会、俳優)
田岡俊次氏 (朝日ニュースター・コメンテーター)
首藤信彦氏 (東海大学教授、民主党前衆議院議員)
二木啓孝氏 (ジャーナリスト、元『日刊ゲンダイ』ニュース編集部長)
下村満子氏 (ジャーナリスト)
横尾和博氏 (社会評論家)

臨検は船長が同意すればよいというものではないとのこと。どの国の船を臨検しているのか、同意を得ているのか、田岡氏が外務省に問合せなさいました。田岡氏はこの問題を航海の自由に関わる問題として重要視なさいます。
またその海上阻止活動に参加していた国の半数は撤退しているとのことです。そんな報道わたしは聞いたことありませんが。
日本の石油ルートを守ってるんだという日米政府の嘘、給油を止めると日米関係がたいへんだという的外れな強迫観念、パキスタン船の給油事情の大嘘。そして日本政府のおバカな要請に応じての、「日本から給油された分は3日間で使い果たした」というアメリカの主張の怪しさ等々、他の番組ではあまり耳にしない情報が出て来ます。
北朝鮮問題における完敗の理由と今後の近隣外交の注意点。更には安倍政権から福田政権に移行して、何がどう変わったか。

当メールの件名は筆者が勝手に考えました。興味深い部分をお伝え致します。出演者の御発言はなるべく正確にお伝えしますが、文中・文末のですます調などは省略させて頂く場合があります。

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l (田岡氏) 臨検は旗国の同意があれば構わない。船長が同意したって駄目。何故かというと、船に乗り込んで来るのは、持ち主の国の主権を侵害しているのであり、船長の権限を侵したわけじゃないから。

l (田岡氏) こういう事だった。アフガニスタンにアメリカが入る。あの頃アメリカは楽観的で、制圧するとテロリストが、アルカイダなんかが逃げ出すと、パキスタンやイラン経由で船に乗ってイスラム国であるアフリカのソマリアにでも逃げるだろうと思った。だからそれを遮断するために沖合いでパトロールする。

l (田岡氏) だからイランがポイントで、イランの船を臨検できなかったら意味がない。小型のダウという木造の機帆船みたいので貿易してるから、専らそれを調べているはず。臨検は1万1千件いままでやっている。

l (田岡氏) イランの船を調べるにはイランの同意が要る。ところがイランとアメリカは1980年以来国交断絶で、イランの同意が取れるはずかない。

l (田岡氏) 外務省に問い合わせた。「1万1千件やったと発表されているけど、これはどの国をやったんでしょうか。国別の比率とか件数とか、ありますか」と訊いた。「それは分かりません」。「イランが多いと思うんだけど、イランの同意をどうやって取るんでしょうか」と訊いた。「それも分かりません」。

l (田岡氏) だから何も分からずに、誰を臨検してるか、同意を取ってるか取ってないか、どんな同意を取ってるか分からずに、ただそれを手助けしてるというのは実に危ない話。

l (横尾氏) 田岡さんの言ってることはとても重要。外務省はどういう見解なんだろう。

l (田岡氏) だからつまり「旗国の同意を得てるはずだ」と。何故「はずだ」かというと、「旗国の同意を得ていなければ違法だから、得てるはずです」と。「じゃあ、どうやって得たんでしょうか」。「それは分かりません」と。

l (田岡氏) 日本は年間8億トンもの物資を輸入して生きてるわけで。海洋の自由の原則というのがあって、公海上はどの国の船も自由に走れるというこれが無くなったらもう大変。本当に死活問題。

l (田岡氏) 日本の船が臨検される時に「何が根拠だ」と抗議をしても、「日本も昔アラビア海で似たことに参加しておられたけど、あれはどういう根拠でした?」と言われたら、こっちだってぐうの音も出ない。

l (田岡氏) “テロ特措法”はもともと2年の時限立法で、「更にあと2年は延長できる」と書いてあるんだから、絶対に4年以上はできないはず。

l (田岡氏) ぼくは今度の「AERA」にそれ(国際海洋法条約のこと?)を書いた。そしたら色んな人から、高官から、「あれは全くその通りで」と。「田岡さんなら、どう答弁する?」というね・・・、訊かれた。(一同(^o^))

l (田岡氏) 北朝鮮の貨物船が北朝鮮の南浦(ナンポ)でスカッドミサイルを積んで中東に向かうということを、アメリカはずっと監視していた。で、最後のところを自分でやるのが拙かったのか、スペイン海軍にやらせた。スペイン海軍が前方に威嚇射撃をして、ヘリコプターで降ろして捕獲した。それをバーレーンに連れてって調べたら、イエメンに15発輸出するんだと判ったが、あの時は禁じる法がないから釈放した。

l (田岡氏) もちろん北朝鮮はこの臨検に合意したわけではない、当然、国交もないのだから。この船が旗を揚げてなかったというだけで、無国籍とされた。

l (田岡氏) ところが条約上は、旗国の旗を揚げる権利を船に与えるものであり、旗を揚げる義務はない。日本の船も他所の国の港に入るときに、日本国籍であることを示すために旗を揚げる。公海上に出れば旗は降ろして格納するとのこと。従って旗を揚げていないだけで、捕獲・臨検することは違法である。

l (田岡氏) イラン沖・パキスタン沖の海上阻止活動は、もともと日本を含めて12ヶ国で行っていた。その内もう6ヶ国は去ってしまった。イタリア、スペイン、オランダ、ギリシャの4ヶ国は完全に去った。現在中断中がカナダとニュージーランド。半分になった。

l (田岡氏) 半分の6ヶ国も帰ったけど、なんにも騒ぎになっていない。それどころかみんな知らない。日本の政治家で12ヶ国の名前を言える人は・・・、石破茂さんなら言えるかもしれない。

l (愛川氏) じゃあ、石破茂さん、それ(6ヶ国が帰ったこと)を言わなきゃ!

l (田岡氏) 残っているのは日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、それと地元のパキスタン。日本は面白いことに、外務省は参加してないということにしている。ところが防衛省の資料は、日本も参加国で6ヶ国17隻と書いてある。

l (田岡氏) 石油ルートの話。日本の石油ルートを守ってるんだと言うけれど、やってる場所が全然ちがう。目的も違う。もともと石油を守るためにやってるわけじゃなくて、貨物船を臨検して、アルカイダなんかが逃げるのを防ぐためにやってるのだから。

l (田岡氏) しかもやってる場所が、ペルシャ湾からインド洋に出て、インド洋北西部はアラビア海というが、それが特に入り込んでいる所がオマーン湾で、そのオマーン湾でパトロールしている。ここは幅が200キロくらいあるから、この真ん中、つまり沿岸から100キロくらいの所を走ってれば、テロリストのモーターボートなんかが出て来て体当たりするなんて、まぁあり得ないような話、ほとんど。

l (田岡氏) そうすると危ないのはペルシャ湾のなか、実は。ホルムズ海峡とか。で、そこはこのCT150(海域の名称??)の管理の・・・、やってる場所じゃないから、目的もちがう、場所もちがう。地図を見れば、やってる場所と危ない場所が違うことはよく判る。次の「AERA」には「あれは怪しい」と書いてる。

l (田岡氏) 「ブッシュ政権は独善的だから国際社会で孤立してる」と、民主党から責められている。日本が給油を止めることでブッシュ政権が騒ぎ立てたら、ますます孤立していることを宣伝する羽目になるから、日本は文句は言われない。

l (横尾氏) そういえばサマワから陸上自衛隊が引き揚げた時も、ぜんぜん文句いわれなかった。

l (首藤氏) アメリカはもう元を取った。キティーホークのことは2003年にもう判っていた。ぼくも国会で追及した。外務省も呼びアメリカの関係者も呼んで。追求すると彼らは反論するが、どこか含み笑いしてた。最初はその意味が解からなかった。これはブッシュ大統領に安倍さんが公約までした。それを出来ないなら大変だ、どうするんだとなる。アメリカは「じゃあ、他のものを下さい」となる。いま“テロ特措法”で揉めてる間に、座間への第一軍団はバンバン日本へ移転する準備を進めている。

l (田岡氏) これ(給油活動?)は枝葉末節の問題。アメリカはイラクで70兆円も戦費を投じ、3800人以上死に、アフガニスタンでも440人も失ってるから勝利の見通しは全くない。敗色は極めて濃い。だから最小限の面目を保って、なんとか逃げようとしている。そういう大局の中で、日本の船がアメリカの駆逐艦に若干の燃料をくれてるなんていうことは枝葉末節もいいところで、どうでもいいような話。

l (二木氏) 日本人ほど人からどう思われてるかを気にする国民はいない。長いスパンで考えると、「国際貢献」という言葉と、「一国平和主義」という言葉がどこで出て来たか。90年代の湾岸戦争と“テロ特措法”の時、で、イラク。全部アメリカの要求が来たときに「国際貢献」という言葉が出て来る。日本で自立的に「国際貢献」という言葉が出て来たことはない。

l (田岡氏) 「一国平和主義ではいけない」というのは、僕にとっては滑稽極まる話。どの国も国際政治の基本目的は一国の、自国の平和と繁栄である。

l (田岡氏) 麻薬生産が非常にアフガニスタンは多い。世界の93%を作っている。それを閉じ込めるためには海上の臨検が必要なんだという。

l (田岡氏) ところがタリバンというのはイスラム原理主義の神学生のこちこちの人たちの政権だったから、とにかく真面目にやる。イスラム教では酒は禁止だけど、それ以上に麻薬は禁止で、酒は鞭打ちくらいで済むけど、麻薬は死刑だから、ずっと。だからほとんどのイスラム国では麻薬問題は、特にアヘン問題はない。

l (田岡氏) それでタリバンはケシの栽培を徹底的に押さえ込んで、彼らは99年に政権を確立したが、その翌年や翌々年にガタガタッと減った。

l (田岡氏) アメリカのホワイトハウスが出してるもの、アフガン侵攻後に、「90年にはアフガンのアヘンの栽培面積は1700ヘクタールだった。それがアメリカ侵攻後に6万何千ヘクタールになった」と。ところが現在それが更に増えて19万何千ヘクタールで、アメリカの侵攻前と侵攻後で、113倍になったと出てる。

l (田岡氏) アヘンの推定生産量は185トンだった、タリバン時代、最後は、確か。ところがアメリカのアフガン侵攻後は8200トンとか。

l (首藤氏) タリバンが政権を取った時は麻薬を抑圧した。しかし攻撃されて散り散りばらばらになって、生き残らなきゃいけなくて、結局はタリバンもいま大量に麻薬を作ってる。だから今は地域軍閥、それからタリバンも含めて全土で作ってるので、90%が・・・

l (田岡氏) タリバンは本来は止めたほうだから。今カルザイがタリバンと和解して連立政権みたいにしようと言ってる。だからタリバン政権になって、みんながちゃんと援助してやって、それで食えるようにしてやれば、タリバンが政権を確立すれば、また前のように押さえ込む。

l (二木氏) 最大の嘘はね、パキスタンの船は、イスラームはアメリカのキリスト教からの給油は嫌だから日本だと言ってた。ところがパキスタンの船はイギリスの中古の船なのね。これ、真顔でみんな言ってたのよ、ひどい話。

l (田岡氏) 今度の「あの燃料は3日間で使っちゃいました」という話もおかしい。実際は入れてしまえばグチャグチャに混ざるから、日本用のタンクがあるわけじゃないんだから、判るわけがないのに。

l (田岡氏) 「33ノットでホルムズ海峡を走ったから3日でなくなった」と言うけど、あんな混んでる所を全速力60キロ以上だから、おかしい。しかもキティーホークは出来た時の最大速力が32ノットで、しかも今はボロだからとても30ノットは出ない。

l (田岡氏) 先ず給油艦に渡した段階で、給油艦にもいっぱい入ってるわけだから、そこで混ざっちゃう。更に、キティーホークだって燃料が空になってから入れるわけじゃないんで。軍艦の場合は4割くらい使うと入れるんで。全部使うと先ず安定が悪くなるし。だから4割程度で給油するから混ざる。

l (田岡氏) アメリカにしてみれば馬鹿馬鹿しいけど、日本が使ってしまったという証拠を出してくれと言うから、しょうがないからああいう作文をして出して来る。

l (田岡氏) 北朝鮮問題では日本は完敗。北朝鮮は欲しいカードは全て得た。日本は何もない。原点に返って考える必要がある。これからのことも大事だが、GDPで日本の3百分の1だか5百分の1のような国に、ここまで見事に負けたのはなんなんだと。この敗戦の理由。

l (田岡氏) 一つは、やはり発送が未だに冷戦的で、共産主義国vs資本主義国という風な冷戦の発想が全然抜けないんで。だから「日米韓の連携で北朝鮮に圧力」とか言ってたと。だけど実際はアメリカも中国とはべったりで、中国を使って北朝鮮を抑え込もうと。韓国はもちろん北朝鮮が潰れちゃ困るという話なんだから、全然ちがってるんだけど、日本の世界観がまるで頓珍漢だったからここで大敗したんだと、認識しなきゃいけない。

l (二木氏) 平壌宣言はまだ活きてるけど、主導権は完全に北朝鮮に渡ってしまった。

l (田岡氏) 北朝鮮も韓国も両方とも、外交能力が日本に比べたらものすごく高いんだと思う。ぼくは前にも感心したのは、韓国が盧泰愚(ノテウ)大統領の時に・・・陸軍大将だけど、彼はうまーくやってソ連を抱き込んじゃって、それで90年に韓国を承認するわけ。で、90年は中国も追随して承認したわけ。あの手腕は凄いなと思ったら、今度やっぱり金正日が上手いことやって、アメリカとパーンとくっ付いちゃうでしょ。

l (田岡氏) 韓国・北朝鮮は、我々のようにイデオロギー的な見方はしない。寧ろ実利で・・・、つまり切羽詰まってるから。切羽詰ってない国のほうが、どうしても観念論でやるから。彼らは実利で行動するから意外なほど強い、巧い。

l (田岡氏) しかし北朝鮮問題なんて、まだ小さな問題だけど、中国との関係でも、イメージでも、なにか米中が対立してるという、また冷戦的発想があるわけ。でも、そうじゃない。米中はどんどんくっ付いてる。

l (田岡氏) 驚くのは、中国人の技術者で、大学の工学部の卒業生でアメリカに留学してるのが14万人いる。年間2千人くらい、アメリカの工学系の博士号を取ってる奴がいる。だからアメリカの主な企業のエンジニアたちが中国人になっちゃうとかね。

l (田岡氏) この前でもあの、1億9千億円の資産を持った女の人が出て来たでしょ。あれだって、オハイオ州立大学でしょ、アメリカの。だからいま中国の上の方はアメリカの大学を出て、英語も完全に出来て、アメリカの社会に溶け込むような人達が中国の支配層になってるわけ。

l (下村氏) しかもそれが共産党の幹部の息子や娘、エリートが。

l (下村氏) だから完全敗北を認めて辞を低くしてするか、いつまでも突っ張って・・・

l (田岡氏) 身贔屓は困るので、スポーツと一緒で。負けてるのに、あの第二次世界大戦中の日本みたいに、まだ負けてない負けてないというのは。

l (田岡氏) 日本の経済制裁が効いてるという報道がよくあったわけ。でもぜんぜん効いてなくて。統計を見てみると、日本との貿易が2億ドル減った間に、他の国との貿易が十数億ドル増えてるわけだから。自民党が言ってるだけじゃなくて、メディアが全部。

l (首藤氏) 平壌宣言が価値が出てきた。平壌宣言は一応両方が、ともかく戻れるそこに旗が立ってるわけで。その旗の下にもう一度集まってやろうと。

l (二木氏) 今週、共同通信のインタビューに北朝鮮の日本担当の宋日昊(ソンイルホ)が応じて、二つ言ってる。一つは、拉致問題は解決済み。これは従来通り。もう一つは、福田政権がどう出るかを慎重に見たいと言ってる。何か話し合いたいっていうサインではある。ところが拉致問題一本やりで行っちゃったら、もうまたアウト。

l (田岡氏) もう北朝鮮ごときには、もう突っ張って不貞腐れて、もう不貞寝しててもしょうがないと。だけどそれが今度その、米中がどんどん接近していく中で、日本が取り残されたら、これは本当に危ないから。だからそれを日米中の三国連合みたいな、三国協商みたいな形にしていくしか手はないんじゃないかと思う。

l (横尾氏) 田岡さんがおっしゃるように、イデオロギーがまだ日本の外務省なりマスコミなりにあるとすると、同じことを中国にもやりそう。

l (田岡氏) そう。やりかねない! 変な誤算をして。中国が共産主義国だとか言ってるこのアホね。それでアメリカと対立する。そんなものはもう抜けてしまって、あれはもう古いから。今は利害の打算だけで、正に一国平和主義で一国利益主義でみんな行動してるんだということ、ちゃんと解からないと。

l (首藤氏) 今は北東アジア全体が問題。例えば中東で問題があれば・・・、今度サハリンのエネルギーっていうのはBTU換算でいうと、もうサウジアラビアが日本の隣にできたようなもの。

l (首藤氏) そのルートが、中国の東北部は、正に北朝鮮のまん前を通っていくわけで。この辺はエネルギー資源も含めて物凄い問題があって。北朝鮮に経済制裁が絶対に効かないって、私は主張した唯一の国会議員だったかもしれないけど、その根拠は実はロシアが動いてて、もう完全にロシアが尻抜けになってるということは判ってた。ロシアの、プーチン政権の動きは速いから、日本は早く北朝鮮問題を解決したほうがいい。

l (下村氏) 日本の国民も意識や考え方を変えなきゃ駄目。

l (田岡氏) そう。事の軽重が解かってないと思う。片方は、核問題は百万単位の人命に関わることで、片方は十人単位の話で。

l (首藤氏) 北朝鮮問題を外交というよりは国内問題にしたわけ。国内の支持を得るために、この外交を利用してたんで。この禁じ手を使ったために、それは確かに自民党は大勢力を得たかもしれないけど、そのことがどんなに日本の外交が傷ついたか。しっかり原点に戻るべきだ。

l (二木氏) 安倍政権と福田政権が決定的に違うのは、官僚に優しい政権になったということ。だから「官僚改革撃ち方、やめ!」なんで。あれだけわーわー今年の春に渡辺行革担当大臣が言ってた天下りの問題が、どこも紙面に出てない。

l (二木氏) 天下りを禁止するための有識者懇談会っていうのが出来たけど、空中分解これ、やってないんだもん。そういう風な形で、官僚と仲良くする政権になったんで。いま渡辺ヨッシーは金融担当と兼務だから、金融担当のほうを一生懸命やってて、天下りのほうはニュースにならないでしょ、動いてないから。

l (二木氏) 今の政権で官僚と戦ってるのは舛添さんだけ。舛添さん自身はわーわーやってるけど、最終的にこの内閣では浮いてしまうと思う。福田政権は官僚に優しい内閣だと気付いた途端に、もう一回厚生労働省と社会保険庁がサボタージュしているから、データ出さないんで。

l (二木氏) 天下り問題の時もそうだったけど、官僚がデータ出すか出さないかの勝負なんで。これはもう、首藤さんなんかも、野党なんかは、データのデの字も出ないわけで。官僚の最終的な権限っていうのは、情報を握っていることだから。この情報を出さないから、先週の舛添さんと長妻さんの論議のときに、舛添さんはもごもご言わざるを得ないわけ、データがないから。

l (二木氏) 「人と物と金をどう使うんですか」っていうのが長妻さんの質問。要するにプランを出せと。舛添さんは出さない。言わないで結局、「マンパワーをとにかく使うんだ」という抽象論しか言えない。福田政権が官僚に優しいから、データを出さなくなっちゃったから。

l (二木氏) だから舛添さんはゆくゆく、やっぱり浮いてしまうか、穴を捲くって辞めるかどうか。いま舛添さんはだから、「社会保険庁よりもっと悪いのは市町村だ」って言って、市町村で年金を猫ばばした奴を刑事告発する。これ、重要。やんなきゃいけないけど、それと同時に社保庁をどうするのかと言わなきゃいけない。

l (横尾氏) 話を逸らせてる気がしてしかたがないんだよね。

l (田岡氏) 逸らせてるようだけど、しかしあれはやっていけば、他の、社保庁の問題でも・・・、本来は告発する義務があるわけだから、刑事訴訟法上は。あれはおかしい、地方自治体が言ってることは。公務員というものは犯罪があると知ったら告発する義務があるわけで。それを実際やってないわけでしょ、ほとんど。だからそれは地方でやれば、社保庁でも・・・

l (二木氏) だから舛添さんが市町村の猫ばば許さないっていうのは、これは正しいんで。これを宮城県の大崎市長なんかは、「苛めだ」って言うけど、とんでもない。

l (田岡氏) もしも、仮に弁済をしていろいろ社会的制裁も受けてるということなら、裁判の段階で執行猶予か何か付けると。裁判所が決めることで。町長や市長が決めることじゃない!

l (二木氏) 安倍さんが3月までに年金全部やるって言ったけど、無理、できない。で、来年3月以降に解散総選挙になると、「なんだ約束ちがうじゃないか。年金、消えたまんまじゃないか」と、年金解散になっちゃって負けるから、私は3月前に解散総選挙あると思う。だから新テロ解散やると思う。

l (首藤氏) “テロ特措法”はあまり盛り上がってないというか、福田さんを含めて、これは捨ててるんじゃないかという意見がけっこうある。だからこれは絶対に通すというんじゃなくて、寧ろこの問題をいくらにするか、この“テロ特措法”をいくらで売るかと、どのタイミングで売るかという話になってきて、私はもう非常に危惧している。

l (田岡氏) ぼくは全然危惧してないのは、自民党はどうもやる気がないぞと。公明党が3分の2の再議決に賛成してくれそうにない(これは安倍辞任直前に判明したこと)から。

l (田岡氏) バラエティー番組で可笑しいのはね、小沢さんがISAFに地上部隊出そうということで・・・。それを自民党の若手の参議院議員で安倍さんの一の側近だった人(山本一太氏?)と、それから女性閣僚だった人(高市早苗氏?)とかが、「それは憲法違反で、それは危険だ」と言うわけ。で、小沢説を攻撃する。これが滑稽なのは、あれ実は安倍さんがやろうとしたこと。安倍さんがNATOに行って、「自衛隊を出すことは躊躇わない」と言って、それからあの有識者の懇談会つくって。あの諮問の内容も、「他国の部隊が攻撃されたら助けに行っていいか」とか、「兵員とか武器弾薬を輸送することは構わないか」ということだから、どう見たってあれはアフガンに行くことを考えてたんで。

l (田岡氏) そうすると、石破さんみたいに元々あれに批判的な人が「あれはおかしい」というのは筋が通ってるんだけど、安倍さんの子分があれをいま言ってるのは、「安倍さんの言うことにあの時なぜ反対しなかったの?」ということで、滑稽感があって笑っちゃう。

l (一同) (^o^)

l (愛川氏) また小沢さんも余計なこと言ったなと、ぼくは思っちゃう。

l (田岡氏) そう、そう。あれはね、対案出せと言われるからで。この時点で、こうなって、負け戦のなかで、対案なんか出せない。ぼくだって、「おまえ、じゃあどんな対案がある?」って言われたって、書きようがないもの。

l (首藤氏) あれはね、むかし「別部隊論」っていうのがあって、それとパッケージなら初めて通じるんであって、自衛隊そのものが行ったら・・・

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以上です。 [文責: マリネッリ恵]

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