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http://mainichi.jp/select/world/america/news/20071009k0000e030060000c.html
米軍によるアフガニスタン空爆開始から8日で、6年を迎えた。対テロ戦争で拘束した「敵の戦闘員」を収容するキューバ・グアンタナモ米基地の統合機動部隊司令官、マーク・バズビー海軍少将(51)が毎日新聞とのインタビューに応じた。司令官は、出身国への移送が決まっていながら、受け入れ国側に拷問の懸念などがあるため、引き渡しが実現していない収容者が約80人に上ることを明らかにした。【グアンタナモ基地で小倉孝保】
現在の収容者は約340人。司令官は「別の国に移送したり、釈放した収容者の扱いについて米国は責任がある」と語った。その上で、移送が決まりながら、実現していない約80人の収容者について、「(拷問などの)懸念があったり、アフガンのように設備面で態勢が整っていない国があるためだ」と説明した。
司令官は、サウジアラビアが移送された収容者に対し、再び「戦闘員」に戻らないよう再教育を実施していることを評価。「サウジでは、彼らに仕事を与え、結婚相手を見つけ、部族の中に取り込むなどして成果を上げている」と語り、受け入れ態勢を整える国が今後増えることにより、「多くの収容者を移送できる」と述べた。
同基地から釈放された収容者の一部が、不適当な取り扱いを受けたと主張していることについて、司令官は「収容者の尋問などの際に、過去に不適当なやり方が一部であったが、それは拷問に近い違法行為と呼べるほどのものではない」とした。その上で、「我々も(収容を始めた02年から)この5年で、新しい設備を作り、訓練も受けた。今は、何も隠すことはないと信じている」と強調した。司令官自身、週に1度、施設を回り全収容者の様子を直接、見ることにしているという。
また、釈放した収容者について、「無実であった可能性もある」と述べた。
インタビューは毎日新聞とスペイン紙の記者に対して行われた。
▽グアンタナモ収容所 米軍が拘束した国際テロ組織アルカイダやアフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンのメンバーを収容。目的は、対米攻撃に再び加わらないようにすることと、アルカイダなどに関する情報収集。米国は、戦争捕虜にも犯罪者にも該当しないとの立場をとり、収容者に関する情報の多くが非公開とされていることから、人権侵害として内外から閉鎖を求める声が強まっている。
毎日新聞 2007年10月9日 15時00分