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【論説】「天国の味」…苦難にも絶望なし、チェ・ゲバラは、時を超えて若い世代を鼓舞
1 :諸君、帰ってきたで?φ ★:2007/10/02(火) 07:30:46 ID:???0
チェ・ゲバラは1928年アルゼンチンに生まれ、ブエノスアイレスで医学
を修めた。キューバのカストロに共鳴し武力革命に参加、成功させるが、
政権の地位になじまず、中南米革命の理想に従いボリビアに潜る。
山岳ゲリラを指導中の67年10月8日、政府軍の襲撃に負傷して捕まり、
翌日処刑された。ちょうど40年になる。
革命を決意したのは医学生だった51年、モーターサイクルで大陸を
旅し、貧困、搾取、差別、虐待を目の当たりにしてからだ。特にインディオ
の境遇は悲惨だった。
ボリビアの山中を移動しながら付けた日記がある。死の1週間前の
2日付。「コーヒーを作った。水は苦く、湯をわかすのに使ったやかんには
油が浮いていたにもかかわらず、天国のような味であった」(「ゲバラ日記」
仲晃・丹羽光男訳、みすず書房)
17人のゲリラ部隊は孤立無援に追い込まれていた。「天国の味」の
くつろぎもつかの間、日記は7日付で絶える。苦難をつづりながら最後の
行まで全く絶望の色がない。
それがゲバラの真骨頂であり、不屈の理想主義と直接行動主義は
世界中に共鳴者を生み、デモやバリケードには肖像が掲げられた。
時代は移った。遠くを見やるベレー帽の肖像はアートとして定着し、
ポスターや看板、Tシャツ、スタジアムの応援席などあらゆる場にある。
彼のはるかなる革命を思うまなざしはファッション街の空に向いている。
多くの若者はゲバラの何者たるかを知らない。そんなことは関係なく、
時を超えて若い世代を鼓舞する何かを彼は発しているのだろう。
ソース(毎日新聞・発信箱、玉木研二氏)
http://mainichi.jp/select/opinion/hasshinbako/news/20071002k0000m070175000c.html