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http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=368
9月25日の夜、旧首都ヤンゴン、第2都市マンダレイ、メイクティラ、パコック、モゴックなどで、政府である国家平和発展評議会(SPDC)が開始した反政府抗議運動に対する弾圧によって、約300人が逮捕されたと伝えられている。アムネスティが得た情報によると、大勢の市民が身を隠してしまったという。
報道によると、何人かは9月24日夜に逮捕されたが、多くは治安維持部隊の弾圧が激化してきたその後36時間以内に拘束された。逮捕されたのはヤンゴンの50から100人の僧侶、パク・コ議員、そして少なくとももう1人の国民民主連盟(NLD)議員である。NLDはアウンサンスーチー率いる政党である。また、複数名のNLDメンバーや、有名な喜劇俳優であり元「良心の囚人」でもあるザルガナなどを含む著名人も逮捕されたと伝えられている。アムネスティは、彼らとその他の被拘禁者が、拷問や虐待を受ける危険が極めて高いと考える。
政府関係者は報道に対し、少なくとも3人の僧侶がヤンゴンで死亡し、1人は銃で撃たれ、また残り2人は殴打の末に死亡したと伝えた。非公式の情報筋がアムネスティに伝えたところによると、最大50人の僧侶が負傷した。
極度の緊張状態にも関わらず、数千の人びとが、反政府抗議行動を続けるために、引き続き僧侶らが主導する街頭デモに参加している。僧侶らは、デモに近づかないように市民に訴えていると伝えられているが、これは一般市民を守ろうとするためである。
治安維持部隊は、警棒でデモ参加者を殴り、5人以上の集会の禁止令をものともせずに集まった群衆を解散させるため催涙ガスを用い、空に向かって威嚇射撃をしていると伝えられている。
背景情報
平和的なデモは、石油価格の高騰を受けて8月に始まった。デモの規模や参加者は急激に拡大した。パコックの町で僧侶が治安部隊により傷つけられたという報道を受けて抗議行動を指導しはじめた僧侶たちは、生活必需品の値下げ、政治囚の解放、深刻な政治的対立を解決するための国民融和のプロセスを求めている。
9月25日の夕方、当局は抗議行動参加者に対する弾圧を開始した。60日間の午後9時から午前5時までの夜間外出禁止令を出し、抗議行動参加者に対して法的措置をとるという警告も発した。
ビルマ(ミャンマー)における人権侵害は広範かつ組織的なものである。子ども兵士、強制労働も含まれる。政治的反対者を犯罪化する法律もある。2006年の終わりには、反政権側の主な指導者のほとんどが投獄ないし行政拘禁されており、彼らを含め1160人の政治囚が劣悪な状況の下で拘禁されていた。人びとはしばしば令状なしに逮捕され、隔離拘禁される。拷問その他の残虐、非人道的かつ品位を傷つける取り扱いが、特に尋問中や裁判前の拘禁時には、常態化している。政治囚に対する法的手続は、公正な裁判に関する国際基準からは程遠い。被告人はしばしば弁護人に会う権利を拒否され、検察は拷問で得られた自白に重きを置いている。
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UA 250/07
国 名:ビルマ(ミャンマー)MYANMAR
ケース:拷問または虐待の恐れ/健康への懸念
対象者:
Myint Myint San (f)、国民民主連盟 (NLD) メンバー
Paik Ko (m), NLD 議員 Pakokku
Par Par Lay (m) 喜劇俳優
Zargana (m), Ko Thura としても知られている喜劇俳優
Tin Aung (m), NLD 議員
Tin Ko (m), NLD 青年メンバー Meiktila
U Win Naing (m), 政治家
その他、僧侶を含む約300人
行動要請:できるだけ早く、英語あるいは自分の母語でアピールを送ってください。
- 有名なザルガナやパク・コ議員などを含む何百もの僧侶や他の平和的な抗議行動参加者たちが拘禁されているという報道に懸念を示してください。
- 当局に対し、犯罪と認められ得る嫌疑によって起訴されない限り、彼らを即時無条件に釈放するよう求めてください。
- 当局に対し、拘禁時にはすべての被拘禁者が公式の場所に拘禁されること、そしてただちに弁護人、家族に面会できること、また必要な医療措置がただちに受けられること、を保障するよう求めてください。
- 当局に対し、被拘禁者が拷問や虐待を受けないことを保障するよう求めてください。
- 当局に対し、ビルマ(ミャンマー)にいるすべての人びとが、国際人権基準に従い、嫌がらせや妨害、恣意的拘禁を受けることなく、表現の自由、集会および結社の自由を平和的に行使できる権利を保障するよう求めてください。
要請文の例:
State Peace and Development Council (SPDC)
Senior General Than Shwe
c/o Ministry of Defence, Naypyitaw, Union of Myanmar
Dear General,
I am deeply concerned at reports that hundreds of monks and other peaceful protesters, including well-known comedian Zargana and member of parliament Paik Ko have been detained.
I urge the authorities to release them immediately and unconditionally, unless they are to be charged with recognisably criminal offences.
I call on the authorities to ensure that, while they remain in custody, all the detainees are held only in official places of detention, and are given immediate access to lawyers, their families and any medical treatment they may require.
I also call on the authorities to ensure that the detainees are not subjected to torture or any other ill-treatment.
Lastly I call on the authorities to ensure that all people in Myanmar are able to peacefully exercise the rights to freedom of expression, association and assembly without fear of harassment, intimidation or arbitrary detention, in line with international human rights standards.
Respectfully yours
CC: Ambassador of the Union of Myanmar in Japan
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要請先:
■国家平和発展協議会(SPDC)
上級大将 タン・シュエ(国防省気付)
State Peace and Development Council (SPDC)
Senior General Than Shwe
c/o Ministry of Defence, Naypyitaw, Union of Myanmar
Salutation: Dear General
■ニャン・ウィン外相
Foreign Minister Nyan Win
Ministry of Foreign Affairs, Naypyitaw, Union of Myanmar
Fax: +95 1 222 950
+95 1 221 719
Salutation: Dear Minister
■ウ・エー・マウン検事総長
U Aye Maung
Attorney General
Office of the Attorney General, Office No. 25, Naypyitaw, Union of Myanmar
Fax: +95 67 404 146
+95 67 404 106
Salutation: Dear Attorney General
■チン・イ准将(警察軍総監)
Brig-General Khin Yi
Director General, Myanmar Police Force, Naypyitaw, Union of Myanmar
Salutation: Dear Director General
コピー送付先:
ビルマ(ミャンマー)大使館
Embassay of the Union of Myanmar in Japan
〒140-0001 品川区北品川4丁目8-26
電話:03-3441-9291、03-3441-9294
特命全権大使:フラ・ミン 閣下
H.E. Mr. Hla Myint
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ただちにアピールを送ってください。2007年11月6日以降の行動については、アムネスティ日本の事務所にお問い合わせください。
AI Index: ASA 16/008/2007
26 September 2007
<関連ニュースリリース>
9月25日 ビルマ(ミャンマー) : 国連安保理は緊急監視団の派遣を
http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=365
8月31日 ビルマ(ミャンマー) : 軍事政権は平和的な抗議行動を認めるべき
http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=364
*緊急行動:Urgent Actions について詳しくはこちらをご覧ください。