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(回答先: 911核爆弾使用説の議論促進に旧稿を示す 投稿者 木村愛二 日時 2007 年 9 月 24 日 21:32:56)
小型核については、想像やヤマカンだけでは済まない問題を数多く含みます。
純度の極めて高いプルトニウム爆弾では必ず極めて高い濃度の放射能汚染が起こります。それはありえないでしょう。これは、私は否定します。
もし「核兵器」で高濃度の放射能汚染が起きない、あるいは比較的軽い程度の放射能汚染を起こすものがあるとすれば「純粋水素爆弾」でしょうが、残念ながら今のところその原理や製造方法については、明確に「実験→仮説」を繰り返して確立された理論ではなく、その多くが科学知識の断片と憶測を元にした情報、「信じるのか信じないのか」というレベルの情報しか無い、というのが現状です。
それでも、もしその存在の可能性があるとしたら、その他のあらゆる事実がその使用を肯定するものである必要があります。
たとえば昔ウエゲナーという地質学者が大陸移動を主張したのですが、彼はその移動の原因となる力という1点を除いて、化石資料、古代の氷河痕の資料、地質と地層などが、「大陸が移動したとすれば説明ができる」ということまで確認したわけです。ただその原因となる力が当時では明らかにできなかったために「棚上げ」にされました。
ご注意願わねばならないことですが、しばしば未知の物事を語る場合にこのウエゲナーの話が引き合いに出されるのですが、これは大きな誤解を生み出すことになります。ある1つの「仮定されたもの」を除いて、他の全てが仮説と整合性を持っていなければなりません。もしそうならばその「仮定されたもの」には、たとえ原理が十分に解っていなくても可能性を期待できるわけです。しかし、もしそうではなく否定的な事実が複数存在する場合にはその「仮定されたもの」はやっぱり単なる「仮定」でしか無くなります。ましてその「仮定されたもの」を肯定する事実が他の原因でも説明されうる場合、この「仮定」は極めて危ういものになるでしょう。
一つ一つの事実(ただし客観的に確認できるもの)に対する厳密な探求抜きに「純粋水爆」のような「仮定」を安易に肯定するような態度は、私はとりません。そのような態度はヘタをすると真相解明運動全体を潰す可能性すら持っているからです。WTCでの「純粋水爆」の使用の可能性に関しましては今までの阿修羅投稿で明らかにしている通りですので繰り返しません。
サーマイト(thermite;テルミット)などはカッターチャージであり、鉄骨を断ち切ることはできても大規模な爆破を作ることはありません。スーパー・サーマイトなら鉄の沸点を上回ることができるでしょうから、一部の鉄を気化するならばかなり大きな爆発を作るでしょう。しかしいずれにしてもこれらは基本的な鉄骨構造の破壊のために使用されるもので、ビルを大きく爆破させるものはどうしても他の爆破装置となります。
以下のビデオをご参照いただき、その爆破の様子をじっくりとご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=xtpWu-XZ7kM
9/11: NBC South Tower closeups
http://www.youtube.com/watch?v=_o4cGW7KqSw
9/11: South Tower
http://www.youtube.com/watch?v=fGubez6wRwA
9/11: South Tower debris ejection
http://www.youtube.com/watch?v=dUThLhyuDfw
9/11: North Tower video taken by Dr. Mark Heath
http://www.youtube.com/watch?v=EZeaW4ybejs
9/11: North Tower - northwest corner
(参照:上からの爆破解体の様子)
http://www.youtube.com/watch?v=VZ1E2NPl-s8&eurl=http%3A%2F%2Fgeorgewashington%2Eblogspot%2Ecom%2F2007%2F09%2Ftop%2Ddown%2Ddemolition%2Ehtml
http://www.youtube.com/watch?v=VZ1E2NPl-s8
(あるいはhttp://www.youtube.com/watch?v=cMg20wGCcYo)
top down demolition(上からの爆破解体)
もちろんその爆破作業にしても一つの手段を用いたものではない可能性もあります。各階を上から解体していく手段と、次のビデオで見られる大きく斜め上に吹き飛ばすような爆破では異なる手段が使われた可能性があります。
http://www.youtube.com/watch?v=ESaIEVxLnK4
North Tower WTC 1 Collapse From Hoboken
http://investigate911.se/wtc_collapse_cnn.html
North Tower collapse from CNN News
もしそうだとしたらそれが何なのか、には、「純粋水爆の仮定」を含めて可能性としてはオープンにしておくべきでしょう。ただあまりにも軽々しい態度は逆に運動全体を危機にさらしかねないものです。当てにもならない新聞報道とか「誰かがこう言っていた」のレベルを元にしての憶測や推測や思い込みだけで突っ込んでいくような態度は重々改めるべきです。
(まあ、ヤマカンでも「当たれば官軍」なのでしょうが、私は「当たった官軍」になるのを期待するような動きには決して同調しません。)
ついでに申し上げておきます。よく「コンクリートを微細な粉末に砕いた爆発力」を語り人がいるのですが、この点については拙著『「WTC崩壊」の徹底追及』にも書いたとおりですが、爆破されてすぐに「微細な粉末」になったかのような空想を持っているとすれば大きな誤りです。爆破されてビルから離れた建材は非常なスピードで地面まで落ちて行きました。そして地震計の波動を作る一助にまでなりました。つまりいまだに「微細な粉末」状にはなっておらず大小のかけらという状態で落ちた以外にはありえません。
あくまでも地面に落ち地面を打ったときに、その衝撃と内部でおそらく過加熱、過加圧の状態になっていた大小の塊が、水蒸気の圧力で粉々に砕かれたものとしか考えようがなくなります。火山の火砕流の発生と類似したプロセスです。
このような点一つをとっても、一つ一つの事実に対する厳密な追求と詰めを忘れたならば、大きな誤解を作ることになり、それが真相解明運動全体にマイナスの影響を作っていくことでしょう。ただでさえも常に攻撃にさらされているのです。
何よりもNISTやFEMAの「公式説」を打ち砕くことが先決です。「サーマイト使用の決定的証拠」はつかんでおり、他の「公式説」否定の材料は十分にあります。それをまだ何も知らない世間に広めることがいまだに幅広くなされてもいないのに、「未知の核兵器」を云々するようなことは、私には何の関心もやる気も無いことです。何一つ意義を感じません。
以上です。