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安保理「謝意決議」の無意味
9月24日10時0分配信 日刊ゲンダイ
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1190605588/l50
アフガニスタンの国際治安支援部隊の任務を延長する決議が採択され、政府与党がヤンヤの喝采を送っている。
「多くの国の貢献に謝意を表明する」との文言が盛り込まれたことで、インド洋上でやっている自衛隊の給油活動について、「継続する必要があると改めて判断した」(町村外相)、「これを国際社会の意思と言わないで何と言うのか」(高村防衛相)と押せ押せなのだ。
しかし、冷静になれば、こんな決議、何の意味もない。元レバノン大使の天木直人氏が言う。
「国連の決議なんて、どうにでも解釈できるのです。例えば、対イラク攻撃の根拠とされる国連決議1441も、イラクが義務違反を続けた場合について、『重大な結果に直面するだろう』と書かれているだけ。米国はこの文言で攻撃可能としましたが、多くの国は別の決議が必要と訴えた。日本でも当然、政府の都合のいいように解釈できる。そんなもので国際社会の意思をウンヌンするのは間違っています」
実際、決議には「日本」や「給油」の文字はない。政府の言い分は説得力に欠ける。
しかも、日本政府が内政問題に国連安保理を利用したことについて、採決を棄権したロシアは「特定の国の内政事情を優先した」(チュルキン国連大使)とカンカンだ。いらぬ敵までつくってしまった。
「日本が給油延長に必死なのは、ブッシュ米大統領に協力するためでしょうが、来年には民主党がホワイトハウスを奪回する可能性も高い。日本外交が心配になってきます」(国際政治学者・浜田和幸氏)
ピンボケ外交はこりごりだ。
最終更新:9月24日10時0分