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【ロシア政治経済ジャーナル】NO478中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日〜一極主義vs多極主義
http://www.mag2.com/m/0000012950.htm
★中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日〜一極主義vs多極主義
全世界のRPE読者の皆さまこんにちは!
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北野です。
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(あとがきからお読みください)
▼99.9%の人は真実を知らない
皆さん、「世の中の99.9%は、世界で起こっていることの真実を知らない」
といわれたらどう思いますか?
「そりゃあ、大げさでしょ!」
と思いますよね。
歴史的出来事を例にして検証してみましょう。
1868年、イヤでもムりヤり明治維新。
明治維新を語るとき、登場するのは
1、幕府
2、薩摩
3、長州
4、土佐
だけですね。
300藩ある中で、297藩は太平の眠りの中にあった。
はっきりいえば、徳川慶喜が大政奉還するまで、何が起こっているか
全然知らなかったのです。
これで約90%の人が、ほとんど何も知らなかったことになります。
では、幕府・薩摩・長州・土佐の人々は、皆何が起こっているのか知っ
ていたのか?
そんなことないでしょう。
土佐にいる坂本龍馬の兄弟姉妹は、何が起こっているか知っていたで
しょうか?
もちろん知らなかったはずです。
例えば倒幕運動の末期、西郷さんが実家に帰った。
すると奥さんが、「あなたいつ家の修繕をしてくれるのですか?雨漏り
がひどくて耐えられません」と文句をいったというのです。
西郷さんの奥さんですから、何が起こっているか知らなかった。
実をいうと、1、幕府 2、薩摩 3、長州 4、土佐でも、トップのごく少数
しか、何が起こっているか知らなかったのですね。
薩摩と長州が秘密同盟を結んだこと、将軍も知らなかったのです。
「99.9%が真実を知らない」と書いても大げさではないこと、おわかりい
ただけたでしょう。
▼じゃあ現代はどうなんだ???
話を現代に戻しましょう。
「今は、テレビもあるし、ネットもあるし、99.9%が真実を知らないなんてこ
とはないだろう」と思いますね。
そうでしょうか?
99.9%は真実を知らない、つまり0.1%くらいは知っているということになり
ます。
世界の人口65億人。
10%は6億5000万人、1%は6500万人、0.1%は650万人。
こう考えると、「99.9%は真実を知らない」といっても「大げさじゃないよね」
と思えるでしょう。
なんの話なのでしょうか?
私は05年1月、「ボロボロになった覇権国家」という本を出しました。
当時は「バカじゃないの!」と笑われましたが、2年経って「すいません。
本に書いてあるとおりでした」と侘びのメールをたくさんもらいます。
そう、「覇権国家アメリカはボロボロである」と普通の人も気がつきはじめ
たのです。
問題は、「なんで覇権国家アメリカはボロボロなのか?」ということ。
世界の99.9%以上の人は、
1、イラク問題
2、サブプライムローン問題
を挙げるでしょう。
しかし、サブプライムローン問題よりイラク問題の方が先ですね。
結局、アメリカの覇権がゆらぎはじめたのは、「イラクを攻めたからだ」
となる。
では、どうしてアメリカはイラクを攻めたのでしょうか?
当初の理由は、「フセインがアルカイダを支援しているから」と「大量破
壊兵器を保有しているから」でした。
しかし、この二つの理由はアメリカ自身が明確に否定しています。
↓
「米上院報告書、イラク開戦前の機密情報を全面否定
【ワシントン=貞広貴志】米上院情報特別委員会は8日、イラク戦争の
開戦前に米政府が持っていたフセイン政権の大量破壊兵器計画や、
国際テロ組織アル・カーイダとの関係についての情報を検証した報告
書を発表した。(読売新聞 06年 9 月9日)」
「報告書は『フセイン政権が(アル・カーイダ指導者)ウサマ・ビンラー
ディンと関係を築こうとした証拠はない』と断定、大量破壊兵器計画に
ついても、少なくとも1996年以降、存在しなかったと結論付けた」
(同上)
アメリカ政府はそれで、「中東民主化」という理由をあとづけで出しまし
た。
しかし、少し知識のある人なら、「サウジもクウェートもアラブ首長国連
邦も独裁よね」と知っている。
こうやって考えていくと、99.9%の人はどういう結論にいたるか?
1、ブッシュがバカだから
2、ネオコンがバカだから
3、イラクの石油が欲しかったのかな?
等々。
要するに、「アメリカの危機は、ブッシュがイラクを攻めたからであり、
イラクから撤退すれば、アメリカの覇権は安泰だ!」
日本人の99.9%はこんな風に考えているでしょう。
さらに、世界の99.9%がこんな風に考えいるに違いありません。
▼真実はどこに?
しかし、真の事情を知っている人たちは、そう考えません。
アメリカは、イラクにとどまっても撤退しても、不可避的に没落するので
す。
さらに、イランを攻撃してもしなくても、没落は避けられません。
真実を知る人は、「ブッシュがバカだからイラクを攻めた」とは考えませ
ん。
「追い込まれてそうせざるを得なかったのだ」と考える。
ここから真実の歴史をお話しましょう。
アメリカは、世界最大の経常赤字・財政赤字・対外債務国家です。
しかし、「ドルが基軸通貨・世界通貨」なので、余裕だった。
なぜかというと、借金をいくら増やしても、ドルを刷って返せばいい。
ところが1999年、ドルに対抗する通貨ユーロが誕生します。
当時アメリカはITバブルのまっただなか。
アメリカのトップは、
「ユーロ?まあ、しょせんローカル通貨よね〜〜〜」と考えていた。
ところが、2000年9月、イラクのフセインが「原油の決済通貨をドルから
ユーロにかえる」と宣言。
そして、11月から実際にかえてしまいました。
それまで、石油はドルでしか買えなかったのです。
ドル基軸通貨体制に小さな穴があきます。
世界一の借金大国アメリカは、これを許すことができませんでした。
イラクを放置すれば、他の中東産油国も「じゃあ俺もユーロで売ります」
とドミノ現象が起こる可能性がある。
すると、ドルは大暴落、アメリカはハイパーインフレ・国家破産で没落し
ます。
03年、アメリカは不可解な理由で、国連安保理を無視し、イラク攻撃に
踏み切りました。
これは、ブッシュがアホだからではなく、必然だったのです。
02〜03年初めにかけて、イラクに石油利権をもち、なおかつアメリカの
覇権を終結させたい国々が一体化し、反戦運動を盛り上げます。
具体的には、フランス・ロシア・中国。
それにドイツ。
しかし、そのつながりは強固なものではなく、「多極主義陣営」といえるほ
どではありませんでした。
▼(倒幕)多極主義陣営の形成
世界一の債務国アメリカの国是は、「ドル体制を防衛すること」。
もう一つ。
世界最大のエネルギー消費国アメリカの石油は、後10年で枯渇しはじめ
る。
イラク戦争は「ドル体制防衛」と同時に、「石油確保」の意味もあったので
す。
アメリカはイラク攻撃の準備をしていた02〜03年、もう一つの重要なオペ
を実行していました。
石油埋蔵量世界2位ロシアの、石油最大手(当時)ユコスを買収すること。
しかし、倒幕を誓うKGB軍団の長プーチンは、エクソンやシェブロンがユ
コスを買うことを許しませんでした。
ユコス社長のホドロコフスキーを逮捕し、資産を差し押さえてしまった。
アメリカは激怒し、「ロシア封じこめ」を決意します。
03年末グルジア・バラ革命、04年末ウクライナ・オレンジ革命、05年3月
キルギス・チューリップ革命。
かつて自国領であった旧ソ連諸国で次々と革命が起こり、親米反ロ傀
儡政権が樹立されていく。
プーチンは、ここにいたって歴史的決断をくだします。
そう、仮想敵NO2中国と組む。
05年、中国とロシアは領土問題を解決し、初の合同軍事演習を実施。
さらに、上海協力機構(SCO)を強化し、アメリカを中央アジアから駆逐
することにします。
ここにいたって、ホンマモンの「多極主義陣営」が形成されました。
あたかも、犬猿の仲だった薩摩と長州が倒幕で一体化したかのごとく。
私は05年の中ロ一体化を
「(悪の)薩長同盟」
と呼んでいます。
超簡単に書きましたが、これが真実の歴史です。
ブッシュがバカだからイラクを攻めたんじゃないんですよ。
また、民衆が民主主義を求めて「カラー革命」を起こしたんじゃないんで
す。
もちろん、これは私のファンタジーとか主観的意見ではありません。
新刊に山ほど資料を載せておきましたので、疑う方は是非そちらをごら
んください。
ではこれからどうなるのか?
長くなるので、つづきはロシア政治経済ジャーナル北野幸伯の新刊
「中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日-一極主義vs多極主義」
(草思社)
をご一読ください。
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(あとがきからお読みください)
●目次はこちら。
↓
★1章では、
世界情勢分析の鍵となるさまざまな要素について解説しています。
これで皆さんも、世界情勢が手にとるようにわかるようになります。
・ライフサイクルの見方
・成長期から成熟期に移る理由
・国際関係の主役と準主役
・国益とは
・優秀な指導者はライフサイクルを変えられるか?
等
★2章では、
ドル基軸通貨制をうざったいほど詳細に解説し、
アメリカ一極主義と多極主義の戦略を解説します。
・アメリカ双子の赤字の現状
・普通の赤字国はどうなる?
・なぜアメリカは40年も赤字を続けていて平気なの?(ドル還流と基軸通貨)
・アメリカを没落させる方法
・実際の動き
★3章では、
資源が世界情勢に与えている影響について。
・イスラム独裁国家をアメリカが守る理由
・石油需要の今後
・石油がなくなる日
・世界埋蔵量の65%が集中する中東
・中東をめぐるアメリカと中国の不可避な争い
・アメリカの戦略
・基軸通貨と石油で見るイラク戦争の真因
★4章では、
米ロ新冷戦が03年末に開始されるまでの流れ
・ロシアの実力と限界
・ロシアの石油・ガス
・カスピ海の石油・ガス
・アメリカからみたロシア
・ロシアからみたアメリカ
・ロシアからみた中国
・ユコス問題
・アメリカ、対ロ政策の転換点
・アゼルバイジャンとBTC
・グルジア・バラ革命
★5章では、
米ロ新冷戦におけるロシアの逆襲について
・ウクライナ・オレンジ革命
・キルギス・チューリップ革命
・ウズベキスタンの革命未遂
・ロシアの革命予防措置
・ウクライナ・オレンジ政権崩壊
・欧州最後の独裁者の勝利(ベラルーシ)
・アメリカ発狂
・プーチンの歴史的決断
★6章では、
アメリカを蹴落とし世界の覇権国を目指す中国の
戦略と現状について
・中国のライフサイクル
・中国のバブル崩壊はアメリカ最後のチャンス
・米中台の方針
・中国の戦略
・中国と中東
・最強の同盟国ロシア
・反米の砦上海協力機構(SCO)
・中国最大の武器
★7章では、
漂流するアメリカ幕府の天領日本の未来と進路について
・日本のライフサイクル
・これから世界で起こること
・アメリカが中東支配を目指す場合
・アメリカがイランを攻撃したい本当の理由
・アメリカがイランを攻めた場合の対応
・ロシア問題
・日中戦争???
・米中戦争
・日本は、中ロ分裂を
・次期大統領にヒラリーがなれば
・アメリカが覇権をあきらめた時の対応
以上、盛りだくさんです。
この本を読むと、皆さんの脳内でパラダイムシフトが起こります。
見方が自然と変化し、世界情勢が手に取るようにわかるようになるでしょう。
★RPEジャーナル北野幸伯の新刊
「中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日-一極主義vs多極主義」(草思社)
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