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戦争、二度としてはならぬ 永平寺の小林さん、自分史で悲惨さ後世に
【中日新聞】2007年9月1日
三十一日まで本紙嶺南版で連載された「語る残す 嶺南の戦争体験」で、読者から「私も戦争体験を語りたい」との声が寄せられた。永平寺町飯島、農業小林軍治さん(88)は約十年前から自分史としてB5判用紙十六枚に手書きで戦争体験を記し続け、今年完成した。「戦争は本当に惨めなもの。二度としてはならない」と強く願っている。
小林さんは一九四三(昭和十八)年十二月に敦賀歩兵第百十九連隊に入隊し、ビルマ(現在のミャンマー)で敵陣の偵察などに当たった。自分史は「戦争の記憶を記録にとどめ、悲惨さを後世に伝えたい」との思いで書き始めた。
戦友とのきずなや戦闘の様子などが克明に記され「戦争をしていると次から次へと戦友が亡くなって行くと後に一人残つたらどうしよう、と思う様になつて後の一人になりたくない様になつて死をおそれなくなるのです。戦場という所は兵の心境を変へてしまいます。そんな所です(原文通り)」との記述もある。
所属していた分隊には兵士十二人がいたが、終戦後に復員したのは二人だけ。四四年九月に敵機の機銃掃射で右肩を負傷した小林さんが野戦病院に入院中、戦友たちは相次いで戦死した。
「ビルマ入国前、戦友と杯を交わして“おれが先に死んだら骨を拾ってくれ。お前が先ならおれが拾う”と約束したのに果たせなかったのが一番の心残り」と悔やみ「生きて帰れたのは運が良かっただけ」と話す。
平和を願う気持ちから、約十年前には当時小学生だった孫の横井真弓さんの同級生らを前に戦争体験を語ったことも。「私たちの世代は二十代を戦争で費やした。自衛のための武力は必要だが、戦争は殺し合いごっこ。ばかげている」と語った。
(小島香子)
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20070901/CK2007090102045384.html
不思議なご縁から出会った一冊
伊賀並 勝・正信 作 ”父の残したビルマ戦記”
http://mail.cny.ne.jp/yp0440/step028.html