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イラク情勢:政権「さらに不安定化」…米報告書
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20070824k0000e030059000c.html
【ワシントン笠原敏彦】米政府は23日、情報機関がまとめたイラク情勢に関する報告書「国家情報評価」(NIE)の一部を公表した。治安情勢の一定の改善に言及しながらも、マリキ首相率いる連立政権が政治抗争から今後一層不安定化するとの見通しを示した。米民主党からは、国民融和の遅れなどを理由にマリキ首相の更迭論も出ており、報告書は米国内で「マリキ支持」の是非論を活発化させそうだ。
報告書は今年1月の評価を更新。1月のイラク新政策による米軍増派(約3万人)の効果により、治安情勢では「ばらつきはあるが一定の改善が見られる」と分析。多国籍軍が武装勢力の掃討とイラク治安部隊の支援を継続すれば、今後も「緩やかな改善が続く」としながらも、武装勢力の攻撃は高い頻度で推移すると警告した。
治安確保の鍵を握る政治動向では「イラク政府の政治的和解を目指す闘いは続く」と指摘。政治対話が進展しない中、マリキ政権は今後6〜12カ月の間にイスラム教シーア派やスンニ派、クルド人の各党派から批判を受け、「さらに不安定化する」と予測した。
また、イランやシリアなどの周辺国が多国籍軍の撤退を見込んでイラク国内での影響力強化を図っていくだろう、と分析。特にイランによる武装勢力への支援がイラクの治安状況を悪化させていると批判した。
毎日新聞 2007年8月24日 12時19分