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http://eunheui.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/post_4a3c.html から転載。
2007.08.18
ナチスドイツの兵隊だった人
Judge orders deportation of Mass. man accused of Nazi involvement ― AP電(http://eunheui.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/post_4a3c.html)。1950年にアメリカに移住した91歳の男性(92歳という報道もある)が、第2次世界大戦中、ナチスドイツの志願兵としてワルシャワのゲットー掃討作戦に関わったことが明らかになったとして、アメリカの市民権を剥奪され、出生地であるリトアニアに強制送還されることになったことを伝えている。
この男性は、リトアニア陸軍兵であったが、1940年、ソ連がリトアニアを併合するとソ連軍に所属し、ドイツ軍の捕虜となり、1942年にポーランドの Trawniki にある SS のキャンプで志願兵となり、ナチスによる「ユダヤ人問題の最終的解決」の一部としてのワルシャワ・ゲットーに対する攻撃に参加した。アメリカに移住した際、そして1956年にアメリカ国籍を取得した際、トラヴニキ部隊の志願兵であったことを隠していたらしい。
「弱いちっぽけな人間として、その時代に他にどのような生き方ができたと言うのか」という問いは妥当なものだと思うが、その答えである「いや、そのような状況のもとでも、民族差別を是認し、無辜の市民を殺害するような道を選ぶことは許されない」という命題も、おそらく正しいのだろう。そして、人道に対する罪は、どんなに時間が経っても、どんなに歳をとっても、それを犯した人について回るようだ。