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「イラン核施設を破壊も」ジュリアーニ氏が外交論文
8月16日 読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070816-00000215-yom-int
【ワシントン=貞広貴志】米大統領選で共和党の候補中、支持率首位のルドルフ・ジュリアーニ氏は14日、大統領に就任した場合に実行する外交政策を論文で発表した。
核開発を進めるイランに厳しい姿勢を打ち出したのが特徴で、経済制裁などが効果をおさめなかった場合、米軍が「イラン核施設を破壊する」選択肢を明確に示した。
ジュリアーニ氏が包括的な外交政策を示すのは初めてで、ブッシュ大統領が始めた「対テロ戦争」の戦線をさらに拡大してでも勝利に導く決意を表明する内容となった。
「現実的な平和」と題した論文は、次期大統領の最大の任務として、「地球規模での対テロ戦争の勝利に向け道筋を描くこと」を挙げた上で、イラクとアフガニスタンで成功をおさめるだけでは「十分でない」と指摘。敵対国とも対話する基本方針は掲げつつ、イランについては「宗教指導者は、米国がアメとムチを使い分けることを理解すべきだ」と対決姿勢を打ち出した。
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田中宇さんが、最近のアメリカ政界をネットで調べ、
「日米のマスコミなどに載る最近の分析記事では「イラク占領の失敗によって、ネオコンは力を失い、ブッシュ政権や米政界では、軍事より外交による解決を好む現実派(中道派)が再び強くなった」といった見方が主流だ。だが、ジュリアーニがネオコンを顧問団に据えたり、米政界全般で「イランを攻撃すべし」という主張が強いことを見ると、米政界は依然としてネオコンやリクード右派の影響下あると考えた方が、おそらく実態に近い。」
と判断しているが、「日米のマスコミ」は、イラク戦争開始以来、『ニューヨーク・タイムズ』を筆頭とするリベラル勢力のマスコミ、ハーバード大学の勢力、それに今ではネーム・バリューしかないキッシンジャー、ブレジンスキーなどにより、大同団結してイラク戦争での「負の結果」のみをクローズアップして取り上げ、情報操作されていた部分が非常に大きい事を、ワシントン在住の日高義樹氏は2004年の著作レポートから一貫して指摘し続けている。
アメリカの政治家は、イラク戦争についてマスコミの報道を冷ややかに距離を置いて見ていたという事だ。
米メディアの支持率調査では共和党の候補中、支持率首位の「ネオコン」ジュリアーニについて、田中さんの記事から抜粋―
http://tanakanews.com/070724neocon.htm
「2008年のアメリカ大統領選挙に出馬を表明している共和党の有力候補であるルドルフ・ジュリアーニが7月10日、外交政策に関する顧問団として、元外交官でイェール大学教授のチャールズ・ヒル(Charles Hill)を筆頭とする8人の保守派(タカ派)の論客たちを選んだと発表した。
米政界の保守派の動向に詳しいフリーの記者ジム・ローブは、この人選を見て「ジュリアーニはまるでイスラエルのリクード右派の候補者になったかのようだ」と指摘する記事を書いている。リクード右派は、ブッシュ政権に登用され、イラク侵攻を挙行した政策集団「ネオコン」と同根の勢力である。(強硬派シオニストのうち、在米の集団がネオコン、在イスラエルの集団がリクード右派と考えられる)
ローブの記事によると、ジュリアーニの筆頭外交顧問となったヒルは、以前から「世界の独裁国を強制的に民主化すべきだ」と主張してきた。911事件の直後には、他のネオコンの人々と一緒に、イラクのフセイン政権を倒すべきだと主張するPNAC(アメリカ新世紀プロジェクト。ネオコンの中核となった政治圧力団体)の要望書に名を連ねている。ヒルは以前「国連を廃止して、代わりに世界の民主国家だけで国際機関を作るべきだ」とウォールストリート・ジャーナルに掲載した論文で主張するなど、典型的なネオコンの言論活動パターンをとっている。
ほかに「ネオコンの父」と呼ばれた政治評論家ノーマン・ポドレツや、アメリカの大学で中東情勢を研究する学者の言動を(反イスラエル・親アラブになっていないかどうか)監視する組織「Campus Watch」を推進してきたマーティン・クレイマーらが、ジュリアーニの外交顧問団になった。」
「▼ネオコン風の発言をしないと大統領になれない? 」という節では、
「しかし、他の大統領候補たちを見ると、多くの候補者が今もネオコン的な発想の発言を今も繰り返している。たとえばFT紙の記事は、民主党のヒラリー・クリントン候補の考え方はネオコン的だと指摘している。
反戦系以外のほとんどの候補者が表明している「ネオコン的」な主張として目立つものの一つは「イランに対する軍事攻撃を辞さない」という言い方である。それを言わないと大統領候補になれないかのようである。」