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「反戦活動家」ジョン命日に実録映画
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2007/08/15/11.html
元ビートルズのメンバーで、1980年に凶弾に倒れたジョン・レノン(享年40)のドキュメンタリー映画「THE US VS JOHN LENNON(邦題/ジョン・レノンは誰に殺される?)」が命日の12月8日に公開される。音楽活動を中心に軌跡を追った作品は過去にもあったが、今回は初めて反戦活動家としての顔に迫った。オノ・ヨーコ夫人(74)は字幕を監修するなど全面協力し「ジョンの思いが詰まっている」と感無量の様子。この冬にかけてジョン再評価の動きが高まりそうだ。
メガホンを取ったデヴィッド・リーフ監督は「35年前のジョンの事件を語ることで今の米国にも関連性のあるドキュメンタリーができると思った」と意図を語る。
70年代初め、ジョンは米国でベトナム戦争反対運動を展開。当時のニクソン大統領はその影響力により再選できなくなることを恐れ、ジョンの国外追放をもくろみ、FBIに監視を命じたとされる。「なぜ米政府はジョンを標的にしたのか、なぜ彼を脅威だと思ったのか、そこから僕らは何を学べるのか。この映画は、ひとつの冒険物語だ」とリーフ監督は説明する。
作品の軸となるインタビューは多岐にわたった。ジョンの監視作戦に加わっていた元FBI捜査官、ニクソン政権のスタッフ、民主党候補だったジョージ・マクガヴァン氏、CBSニュースキャスターだったウォルター・クロンカイト氏ら。
ヨーコは貴重な未公開映像や曲も提供。大麻所持で懲役10年を言い渡された詩人ジョン・シンクレア氏の救済コンサートに夫妻で出演するシーンや、グリーンカード取得後のインタビューなどが初公開される。計39曲のジョン作品も流れるが、このうち「ジョン・シンクレア」「アッティカ・ステート」と、「ハウ・ドゥ・ユー・スリープ」のインストゥルメンタルバージョンは秘蔵音源だ。
ヨーコは日本語版字幕も監修。「この映画には世界平和を願う真実の姿が映っている。ジョンについてのドキュメンタリーは数多くあるが、これは彼の愛すべき作品」と重要性を訴えている。
今年は9月9日にジョンと親交のあったベーシストのクラウス・フォアマンの著書が発売され、ジョンの誕生日の10月9日にはアイスランドに「イマジン・ピースタワー」が完成、点灯式も行われる。また、この映画のサウンドトラックも11月に発売される予定で、命日に向け関連行事が目白押しだ。
[ 2007年08月15日付 紙面記事 ]