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イラクテロ 死者200人以上に 過去最悪可能性 アルカイダ犯行か
【東京新聞】2007年8月16日 朝刊
【カイロ=浜口武司】イラク北西部の少数派宗教「ヤジディー」の信徒が多い地域を狙った同時自爆テロで、地元当局は十五日、死者が少なくとも二百人に上ることを明らかにした。約三十棟の家屋が破壊され、がれきの除去が続いており、死傷者が増える恐れがある。ロイター通信などが伝えた。
中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、死者数を約二百二十人と伝えた。一度の攻撃による死者では、過去最悪だった昨年十一月のバグダッドの連続自動車爆弾テロを上回る可能性がある。
爆発には五台の燃料タンク車が使用され、ヤジディー信徒の住むカハタニヤなど三つの村でほぼ同時に起きた。駐留米軍は時期尚早としつつも、爆発の規模や複数の自爆テロ犯が連携している点から、スンニ派武装勢力「イラク聖戦アルカイダ組織」の犯行の可能性が強いとの見方を示した。
ヤジディーはイスラム教やキリスト教、ゾロアスター教が混交してできたとされる独特の宗教で、イスラム社会では「悪魔崇拝者」などと異端視されてきた。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2007081602041401.html