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米軍増派の効果なし。泥沼化。
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http://www2.asahi.com/special/iraq/TKY200708150005.html
トラック４台爆発、１７５人が死亡 イラクで自爆テロ
2007年08月15日09時58分
イラク北部モスル近郊の二つの村で１４日夜、燃料を積んだトラック４台が、ほぼ同時刻に爆発するテロが発生した。現地からの報道によると、少なくとも１７５人が死亡、２００人以上が負傷した。昨年１１月に、２１５人が死亡したバグダッド・サドルシティーでのテロに次ぐ死者数で、イラク戦争開戦以来、最悪規模の事態。地元当局者は、国際テロ組織アルカイダ系スンニ派過激派による計画的な自爆テロとみている。
テロがあったのは、イラク北部最大の都市モスルから西に約１２０キロで、シリア国境に近い地域。爆発で３０軒以上の家が破壊されたという。この地域には、ヤジディと呼ばれる少数宗派の信者が集まって住んでおり、周辺のイスラム教スンニ派住民と対立していた。現場の村に近いシンジャルという町の代表は、「この地域に潜伏するアルカイダが、武力闘争とは無関係のヤジディの人々を狙った」とＡＦＰ通信に語った。ヤジディはイスラム教やキリスト教が混ざり合った独特の宗教を持ち、民族としてはクルド人が多いという。
米軍は、増派による成果報告期限の９月１５日を前に、首都バグダッドなどで重点的に掃討作戦を展開して「成果」を必要としている。だが武装勢力側は地方に転戦して無差別テロを繰り返し、イラクの治安が依然として泥沼状況にあることを見せつけている。
先月７日にも北部の村で１５０人以上が死亡する大規模テロがあったばかりで、米軍増派の効果は見えない。
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