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毎日【上海協力機構:初の合同軍事演習…軍事的結束を強調】
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http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070810k0000m030140000c.html
上海協力機構:初の合同軍事演習…軍事的結束を強調
【モスクワ大木俊治、北京・堀信一郎】ロシアと中国、中央アジア4カ国で構成する上海協力機構(SCO)初の大規模対テロ合同軍事演習「平和の使命2007」が9日、中国新疆ウイグル自治区の区都ウルムチで始まった。11日からは舞台をロシア・ウラル地方のチェバルクリ軍事演習場に移し、実地演習に入る。演習は国際社会に軍事的結束をアピールする一方、非加盟国にも公開し、「中露主導の反米機構」と警戒を強める欧米諸国に配慮する。
胡錦涛中国国家主席やプーチン露大統領らSCO加盟国元首は16日、キルギスの首都ビシケクで開く首脳会議出席後、最終日の17日にチェバルクリで戦闘機や空挺(くうてい)部隊による演習を視察する。
露国防省によると、ロシア約2000人、中国約1700人を含め、計約5000人が参加。カザフスタン、タジキスタンは空挺部隊中隊、キルギスは同小隊が参加する。ただ、ウズベキスタンは作戦本部に参加するが、兵員を派遣しない。
インタファクス通信や新華社通信によると、ウルムチでは9日、6カ国の軍参謀総長が戦略会議を開き、中国の梁光烈総参謀長が演習開始を宣言した。9日付ロシア紙コメルサントなどによると、テロ組織に占拠された集落の解放作戦で、各国が危険視するイスラム反体制勢力を想定しているとみられる。
「平和の使命07」はロシアが提案し、約20億ルーブル(約100億円)の費用を全額負担して主導権を握る。ミサイル防衛(MD)問題などで米国や欧州との対決姿勢を強めるプーチン政権は、地域での指導力を誇示し、欧米をけん制する狙いもあるとみられる。
バルエフスキー露参謀総長はウルムチで会見し、SCOは「第三国に敵対する軍事同盟を目指しているのではない」と強調。一方で「テロや分離主義、麻薬・武器の密輸などに走る過激派から国を守る」という点で、旧ソ連7カ国で構成するロシア主導の「集団安保条約機構」と共通の目的があることにも言及した。
中国は来年8月開催の北京五輪を成功させるためテロ対策に全力を挙げている。特に新疆ウイグルの分離独立派の動きを警戒しており、ウルムチでの演習は分離独立派をけん制する狙いもある。
演習の名称は05年8月、中国の山東半島などで行われた中露合同軍事演習「平和の使命05」にちなんだ。台湾有事を想定した演習には中露の陸海空軍1万人が参加した。
◇上海協力機構(SCO) 中国、ロシア、カザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、キルギスの6カ国による地域協力組織。01年6月、上海での首脳会議で創設された。安全保障面での協力が中心だった「上海ファイブ」が前身で、資源開発や文化面を含む幅広い分野で連携する組織に発展した。04年にモンゴル、05年にイラン、インド、パキスタンが準加盟国として加わった。
毎日新聞 2007年8月10日 3時00分
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