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□【地上戦に敗北した兆候?】占領軍は空襲だのみ ダール・ジャマイルの中東速報 [イラク情勢ニュース]
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2007/08/03 (金)
［飛耳長目録 today's news list］
☆占領軍は空襲だのみ
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☆★占領軍は空襲だのみ A Little Easier to Occupy from the Air
ダール・ジャマイルの中東速報 ２００７年７月３１日付
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Dahr Jamail's MidEast Dispatches
http://dahrjamailiraq.com
Inter Press Service
By Ali al-Fadhily
バクーバ、７月３１日発、（IPS）−− 多くのイラク人は、占領軍の空襲が増
えたのは彼らが地上戦に敗北した兆候だ、と受けとめている。
米軍の空軍部隊および海軍飛行部隊は、公表された情報によると、今年前半の
６ヶ月間に昨年同期の５倍にあたる爆弾をイラクで投下した。
すなわち、米空軍の記録によると、２００７年前半にイラクで投下された爆弾
とミサイルは４３７発だが、２００６年の前半には８６発だった。２００６年後
半の６ヶ月と比較しても３倍になる。
米空軍はイラクで空軍基地を拡張してきており、飛行大隊もふえている。そし
て今、リーパーと呼ばれるロボット型軍用機を新たに導入しようと準備中である
。ロボット型のリーパーというのは、数千マイルも離れたところから遠隔操作可
能な、標的探索・攻撃用の無人飛行機だ。
旧イラク軍のアハメド・イッサ准将はＩＰＳの取材に、「米軍の参謀たちは
実は地上作戦では勝利を見いだせず、戦士よりも多くの一般市民を殺す空襲作戦
にたち返ったのではないか」と語った。
「その一方で、彼らは地上作戦を地方部隊にまかせているが、地方部隊ではゲ
リラにかわないことを知っており、ゲリラ戦士は攻撃をしかけて米軍部隊を基地
に追い返すと、地上を再び掌握する」。
バグダッド出身のイラク人政治評論家サリム・ラーマンは、「空襲作戦に戻っ
たのは敗北の前触れだ」とＩＰＳに語った。「ある地域を爆撃するというのは、
そこが敵の手に掌握されているという意味だ」。
バグダッド南西のアラブ・ジャブル地区出身のマフムード・タハは、「ここは
、いつも空襲警報が出されている」とＩＰＳに話した。「米軍がここを爆撃する
たび、一般市民が何十人も殺され、民家が破壊される。彼らはレジスタンス勢力
と正面から戦うことができないので、空から仕返しをするんだ」。
米国防総省によると、２００７年５月は、イラク駐留米軍にとって、この３年
近い期間のなかで最も厳しい月になった。
米軍およびイラク政府軍に対して６０３９件の攻撃が発生し、１３４８件の道
路脇爆弾が米軍車両を襲い、道路脇爆弾と連携した襲撃など複合的な待ち伏せ攻
撃は２８６件、自動車爆弾は１０２件となって、米軍兵士１２６人が殺され、６
５２人が負傷した。
米軍はファルージャ周辺のようなスンニ派住民の多数地域を攻撃してきた。し
かし、彼らは南のナジャフ周辺では、シーア派の巡礼団も標的にされた。
バグダッドに来ていたディワニヤ出身のアッバス・アブドル・メフディは、「
バグダッドのサドル・シティーやディワニヤ、サマワ、クートといったマフディ
軍が掌握しているシーア派地域でも、空襲が復活した」と語った。「戦士たちは
隠れる場所と逃げ道を知っているのに、米軍の爆弾は私たちの頭上に降ってくる
」。
米軍はもっと多くを模索している。第１３遠征航空大隊の司令官でＦ１６のパ
イロットでもあるスティーブ・ウィリアム大佐は、「陸軍の要請でジェット戦闘
機を出したことも何度かある」と話した。
バグダッド出身の元イラク軍大佐ムスタファ・アブードは、「米軍が今やって
いるのは、犠牲を最小限に抑えてレジスタンスを交戦する最後の試みだ」とＩＰ
Ｓに語った。「イラク人部隊をゲリラと戦わせようとするのは、米軍の悪あがき
だ。それはファルージャで失敗したし、それ以外のところでうまくいったと聞い
たことがない」。
バグダッド中のイラク人が、ここ最近の数ヶ月は飛行機の往来が増えたと語る
。バグダッドの南ラティフィヤの農民アムジャド・ファヂルは、「イラクの空を
飛ぶ飛行機の数が記録的に増えた」とＩＰＳに話した。「Ｆ１６とヘリコプター
が、どこでも、怪獣のように轟音をたてている」。イラクの空を飛びかう米軍機
は常時１００機を超えている。
米空軍の整備兵はバラド空軍基地（バグダッドの真北）を改修するのに一生懸
命で、銅基地は毎週１万の作戦を支援している。１万１０００フィートの滑走路
２本のうちの１本は、５〜７年の酷使に耐えるよう補強された。
１０歳になるサリ・フセインちゃんは、２００６年１１月、アブグレイブ近郊
にある彼女の自宅が米軍ジェット戦闘機の爆撃で破壊されたとき、両足とも失っ
た。彼女の１１歳になる兄アクラムと、従兄弟のタバラクは、そのときのミサイ
ル攻撃でバラバラにされた。
サリ・フセインちゃんはＩＰＳ特派員に、「両足を取り戻したいの。そうした
ら友達と遊ぶことができるし、ママを喜ぶわ」と話した。
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