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http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-08-05/2007080506_01_0.html
【ワシントン=山崎伸治】子どものいる米兵の家庭のうち、海外の戦闘に派兵中の家庭では、そうでない家庭よりも子どもに対する虐待行為が起こりやすいとする調査結果が明らかにされました。
それによると、夫が兵士で妻が一般人の家庭の場合、派兵中の虐待は、夫婦がそろっているときに比べ約三倍、育児放棄は約四倍に増えています。調査対象となった子どもの70%は二歳から十二歳でした。
調査は結論として「ストレスが高まる時期には、兵士の家族に対する支援策の強化が必要だろう」としています。
調査を行ったRTIインターナショナルのデボラ・ギブズ氏は結果について、「戦闘のための派兵が(虐待の)増加の原因であることが極めて強く示されている」と指摘しています。
この調査は陸軍が民間の医療研究機関に依頼して行ったもの。米国医師会会報(JAMA)の最新号(一日付)に結果が掲載されました。
二〇〇一年九月から〇四年十二月までの四十カ月間に、兵士である親が最低一回は戦闘のために派兵され、一回でも子どもへの虐待の報告があった千七百七十一世帯の陸軍兵士の家庭について調査しました。
調査結果には明記されていないものの、調査対象となった期間の「戦闘のための派兵」とはアフガニスタン、イラクへの派兵がほとんど。戦争の影響が米兵の家族、とりわけ子どもに影を落としていることが示されています。