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http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20070802dde007030036000c.html
【カブール栗田慎一】アフガニスタンの旧支配勢力タリバンによる韓国人拉致・殺害事件で、タリバンのユーサフ報道官は1日、毎日新聞の電話取材に対し、アフガン政府を「不誠実だ」と強い口調で非難した。その理由について、「政府幹部に、面談による直接交渉に来るよう何度も求めているが、応じようとしないからだ」と語った。韓国人2人の殺害前にも「最後の交渉として直接面談を呼びかけた」と強調。1日正午(日本時間午後4時半)の期限前にも「求めたのに誰も来なかった」と話した。
政府は事件発生以来、ガズニ州当局や地元有力者を介した交渉を続けている。事件への非難が強まる中での報道官の発言は、殺害の責任をアフガン政府に転嫁する狙いがあるとみられる。
報道官はこれまで、交渉期限の前後に「政府は誠実でない」と繰り返してきた。25日に殺害した牧師(42)と30日に殺害した男性(29)の殺害前後にも同様の発言を行っている。報道官は毎日新聞に「(収監中の)タリバン兵士8人の釈放が人質8人の解放条件」と強調する一方で、「交渉以前の不誠実さ」を訴えた。
政府関係筋は、幹部が応じない背景として「タリバンと敵対関係にある政府の幹部がガズニ州に出向けば、拘束・殺害という二重被害の危険性があるため」と指摘した。
報道官は、交渉を求めたという政府幹部数人の名前を挙げて非難した。州当局を通じた政府の交渉対応を「不誠実」とすることで、殺害や女性拉致に対する非難の矛先を政府に向ける意図もあるとみられる。
毎日新聞 2007年8月2日 東京夕刊