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治安部隊が強行突入・モスク籠城事件、死者20人超す
【ニューデリー支局】パキスタンの首都イスラマバードのモスク(イスラム教寺院)に神学生ら約1000人が籠城(ろうじょう)している事件で、同国治安部隊は10日早朝(日本時間同日朝)、モスク内に強行突入した。政府は9日夜、神学生らの指導者アブドルラシド・ガジ師らに投降を呼びかけていた。軍報道官は神学生ら20人が死亡したと発表。ロイター通信によると、治安部隊にも3人の死者が出たもようで、死者はさらに増える可能性がある。
今秋に再選を目指すムシャラフ大統領が対テロ戦争の一環として過激派を取り締まる強い姿勢を示すことを狙ったものとみられる。だが、犠牲者が拡大すれば、国内の反発を招き、逆に政権基盤が揺らぐ懸念もある。
軍報道官は10日早朝「治安部隊がモスクに入った」と述べ、過激派の掃討作戦に着手したことを明らかにした。過激派との間で銃撃戦が起きていると説明し「(モスク内に残っていた)20人の子供が脱出した」とも指摘した。現場では複数の大きな爆発や激しい銃撃戦が確認されている。(12:37)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070710AT2M1001G10072007.html