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今になって元北朝鮮工作員の安明進の証言信用性が問題になり始めている。
元々、彼の証言内容は「相手側が何を望んでいるのかを判断した上で都合が良いように作り上げる傾向」があったように見受けられる。
元北朝鮮のインテリジェンスにいた人間なら「相手が何を望んでいるのか?」「どうすれば自分を売り込めるのか?」の判断基準は安易に判断でき都合が良く脚色する事ができたのだろう。
安明進事件をウォッチしていていて面白い構図を思い出した。
それはイラク戦争である。
ブッシュ政権がイラク戦争の開戦口実にした「イラク政府の大量破壊兵器保有の信憑性」についての情報源の一つに「亡命イラク人」というキーワードがあったのを思い出していただきたい。
その事例が象徴的だったのは、イラク開戦約1ヶ月前にコリン・パウエル国務長官が国連安保理で「イラクの大量破壊兵器の存在根拠」を示して演説していたがあの情報源も「亡命イラク人」だった。
今日では、あの情報はまったくの捏造、隠蔽、歪曲の連続で一言で表せば「完全な嘘ぱっち」だった事が判明しているが結局は、イラク政府は偽情報で滅ばされた。日本もその一員に加わったのは今更述べるまでも無い。
そもそも「亡命者が話す情報」というのは、元いた国家に対して「不利になる情報」を歪曲して(時には捏造)話す傾向があり「情報ソースの信憑性」については、とても神経質にならなければならない。元いた国家に「何らかの不都合が事情が発生」したために亡命するハメになるのだから元国家については、「良くは思っていない」のは日本を除く世界中のカウンター・インテリジェンスの世界では基本中の基本である。
最後に注意していただきたいのは、もちろんイラク戦争を始めたブッシュやブレアなどがいる国家は、日本とは違いその事など百も承知で「確信犯的にイラクを侵略した」のだからその罪は、計り知れない。