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No-Confidence Vote Looms Over Iraq's PM
http://www.cbsnews.com/stories/2007/07/07/eveningnews/main3027794.shtml
No Confidence In Iraqi Leader? (VIDEO 2:49)
http://www.cbsnews.com/sections/i_video/main500251.shtml?id=3028050n
Al-Maliki to Face No-Confidence Vote?
http://www.juancole.com/2007/07/al-maliki-to-face-no-confidence-vote-as.html
ハーシミー副大統領が、
「言葉による対話は終了した。行動に出る」とは、
このことだったようです。
マリキ首相に対する不信任決議を目指すということのようです。
コール氏が議席数を分析しています。
スンニ派に、アラウィ派やファディーラ党を加え、
更にサドル派までもが賛同すれば、不信任決議は可決されるかもしれません。
しかし、現在の情勢で、サドル派が不信任に回るとも思えないのですが、、、
(棄権するという手もありますし、)
そういう意味では、サドル派は、またしてもキャスティングボートを
握っていると言えるのかもしれません。
サドル派が、本当に反占領派としての実を示すのか、
宗派を超えた反占領派の統一戦線という方向を目指していると言えるのかどうか、
一つの見極め所と言えるかもしれません。
政治の権謀術策は奥深いので、
ひょっとして、アメリカが背後で画策していて、
シーア派主導の親イラン政権を見限って、
アラウィ氏とスンニ派主導の政権を目指すことを
アシストしているのではないかという疑念もあります。
アメリカにとって、シーア派主導の政権を支えていても
得るものと失うものとのバランス、将来性を考えると、
アメリカとしては、シーア派主導の政権の変革を望むのは
理解できるのだからです。
7月15日と報道されています。
そもそもスンニ派の政治家とスンニ派武装勢力との関係もはっきりしていません。
アイルランドでは、ほぼ統一された反占領勢力の内に、
政治部門と軍事部門があったのですが、
イラクの場合は全くそうではありません。
統一された一つの勢力の軍事部門と政治部門なのではありません。
しかし全く別物という訳でもありません。
例えば、イスラム聖職者協会と1920年革命旅団は、深い関係にあります。
深い関係と言っても、同一部族を実体的基礎にしています。
イラクでは、部族性という封建遺制の要素が濃厚に残存しています。
しかし、イスタンブールで行われたスンニ派諸派の会議に、
主要なスンニ派武装勢力四派がメッセージを寄せ、
読み上げられたこともありました。
そういう意味では、「一定の関係はある」とも言えます。
四年間の反米、反占領闘争の過程で、政治勢力と軍事勢力との交渉も
一定程度進展しているのだろうとは推測しています。
本来なら、統一された反占領勢力の、その政治部門が
政治闘争も行うのですが、そういう統一性があるのかどうか不明です。
そういうイラクの特殊性の下で、
濃厚な封建遺制という条件の下で、
『宗派抗争』という条件の下で、
宗派、民族を超えようと苦闘する反占領の統一戦線という方向性に
向かうのかどうか、それは私の願望です。
そうあって欲しいという勝手な願望に過ぎませんが。
Plans for no-confidence vote against Maliki
http://www.khaleejtimes.com/DisplayArticleNew.asp?xfile=data/focusoniraq/2007/July/focusoniraq_July31.xml§ion=focusoniraq
Sadr movement warns Iraqi PM to back off
as no-confidence vote reported brewing against him
http://www.metimes.com/storyview.php?StoryID=20070708-065043-8109r
どうやら、私の願望は、空疎な願望に過ぎないようです。
サドル派がマリキ政権に反発しているのは、
マリキ政権が米軍とイラク軍によるサドル派への
軍事攻撃を進めることへの反発であり、
ハーシミー副大統領は、サドル派への米軍・イラク軍による
軍事作戦を強く要求してきました。
現状では、サドル派とハーシミー副大統領派が提携するということは、
上記の情勢では考えられません。
CBSの報道によれば、チェイニー副大統領とハーシミー副大統領の会談があった
ことを根拠に、両人の合意に基づく不信任決議かと推測も書かれています。
、、、ということで、不透明な要素が多くて、理解できません。
二極対立で考えるから、訳が分からないのかもしれません。
現状のイラクでは、二極対立ではなく、
三極、四極の対立と捉えた方が良いのかもしれません。
しかも国内の対立だけでなく、
国外の対立も背景にあります。
スンニ、シーア、クルドの国内対立だけでなく、
アメリカ、イラン、サウジ、トルコ等のそれぞれの思惑、
いくつもの要素が複雑に交錯しています。
<参照>
スンニ派議員が政治プロセスを断念しレジスタンスに参加
http://asyura2.com/07/war93/msg/747.html