★阿修羅♪ > 戦争93 > 808.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://0000000000.net/p-navi/info/news/200707052350.htm から転載。
2007.07.05
「アッバスよ、ガザに来て、見なさい」ガザの市民より
ガザの市民から悲痛な声が届いている。抜粋で訳してみよう。
--------------------------------------------------------------
「私は先週月曜のシャルム・アルシェイフでの4者会談の前日まで、多くのガザの人は希望を持っていたと思っている。私たちはこう考えていたのだ──アッバスは私たち、ガザの市民を代表してくれる。私たちは信頼していた。アッバスは私たちを見捨てたりしない、他のパレスチナから私たちを切り離したりしない、自由がないままで私たちが生きることを許したりしない、と。
私たちはまた、アッバスが最低限、ボーダーの封鎖に対して交渉すると思っていたし、EUからやってくるはずのすでに用意された4000万ドルの援助も開始されるだろうと──今やガザの貧困ライン以下の割合は86%になっている、3月には80%だったのに──思っていた。
しかし、失望することに、アッバスはガザの経済制裁について何も言わなかった。ガザと西岸の占領についても、だ。彼は私たちも私たちの要求も代弁しなかった。……
イスラエルはこの18カ月間に留め置いていた関税をアブ・マーゼン[アッバス]の政府へ渡すらしいが、ガザでは何も受け取れない。そんな間にもイスラエルはハーンユニスやスーファにミサイルを投下し、13人を殺し40人を負傷させた……
--------------------------------------------------------------
こう書いているのは、ガザ最南端のラファに住んでいるヤスミン・ムーアさん( Hello from Rafah )。
--------------------------------------------------------------
「4者会談はアッバスを支え、ハマスを孤立させるために行われた。そして、実際にそうなった。しかし、世界がわかっていないのは、彼らが孤立させているのはハマスではなくて、ガザの140万人の男性たち、女性たち、子どもたちだということだ。世界の他の場所と同じように、自由に生きたいと願い、自分たちと家族のために夢や希望を持っているそんな人たちなのだ。」
--------------------------------------------------------------
ヤスミンさんが指摘したのと同じことを、イスラエルの古参反戦活動家、ウリ・アブネリもまた書いている。シャルム・アルシェイフでの4者会談(イスラエルのオルメルト、パレスチナのアッバス、エジプトのムバラク、ヨルダンのアブダッラー王による)には、どこにも「占領」という言葉がなかったと。
--------------------------------------------------------------
「占領の消滅という主題がこの会談における本当のメッセージだった」
( Occupation? What Occupation?--A Dark Summit Uri Avnery [Counter Punch])
---------------------------------------------------------------
そして、占領者と被占領者ではなく、どちらも国家の元首として対等なように感じさせる誤った印象が作り上げられたとアブネリは書いている。実際には暗殺や土地の強奪や壁の建設がどんどん進んでいるというのに……。
再び、ヤスミンさんの文章に戻ろう。この文章は、ハーンユニスで6月27日に12歳の息子を殺された女性がラジオで語った言葉で結ばれている。
---------------------------------------------------------------
『アブ・マーゼン(アッバス)よ、どこにいるの?私の息子を見にやって来て。彼は死んだわ。あなたは私たちのことを忘れたの?イスラエルに私たちをなぶり殺しさせているの? アブ・マーゼンよ、ここに来なさい。そして、戦車やミサイルと闘ってみたらどう? ここに来なさいよ。私たちはどこにも行かないわ。ここに立ったままで、イスラエルが計画するように家から去ったりはしないわ。私たちは立ち続け、神を讃えているから』
---------------------------------------------------------------