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米政府のジョセフ核不拡散担当特使は7月3日の記者会見で、米軍による
広島、長崎への原爆投下は「日本人数百万人の犠牲者をだすところだった戦争
を終結させたと言う点で大半の歴史家の見解が一致するだろう」とアメリカの原
爆投下を正当化している。
原爆投下が戦争を終結させた?そんな馬鹿な!核にそんな立派な効用があ
るというなら、イラン、北朝鮮の核開発の停止を求める必要もなかろうに。ならば、
存在しなかったイラクの大量破壊兵器保有をあるかのごとく捏造してアメリカは
何故イラクを攻撃したのか。イラクは核(大量破壊兵器)を保有していなかったが
故に、何十万もの犠牲者をだし、3500人以上の自国(米軍)兵士の死者を出し
たとでも言いたいのか。
ジョセフはいつから核拡散促進担当特使へ変身したのか、自分が核不拡散担
当特使であることを忘れているのかよ!
日本は終戦の数ヶ月前から、必死に終戦(降伏)を模索していた。アメリカがそれを知らぬはずもな
かった。ドイツ、日本の敗戦が確実視されていたからこそ、終戦の年の2月の段階でヤルタで、第二
次世界大戦後の処理についてルーズベルト、チャーチル、スターリンが首脳会談を行い、ヤルタ協定
を結んだはずだ。
6月には日本がソ連に降伏の仲介を求めていたことをアメリカが知らぬはずはなかった。
トルーマンが原爆使用に固執したのは、明らかである。仲晃氏の「黙殺上・113p」(NHKブックス)
には、終戦一ヶ月前のポツダム首脳会談の模様について次のような件がある。
””ポツダム首脳会談の二日目の45年7月18日、英代表団宿舎を訪れたトルーマンは、昼食をは
さんでチャーチル首相と会談している。そのさいチャーチルが日本の降伏を促進するため、日本のな
にがしかの軍事的名誉を守ってやることはできないだろうか、と持ち出した。チャーチルはこの前夜、
ソ連のスターリン首相と会談したさい、モスクワ駐在の佐藤大使が本省あてに、天皇制の護持さえ
達成されれば、いわゆる無条件降伏に踏み切るべきだ、と進言しているのをソ連がキャッチしている
のを知らされ、トルーマンにこれを伝達するよう要請されていたのである。
しかし、トルーマンはチャーチルのアドバイスをニベもなく断った。そして、「日本には守ってやるべ
き軍事的名誉なんてないですよ、少なくとも真珠湾攻撃のあとはね」と付け加えたと記録に残ってい
る。””
そして日本がポツダム宣言を受諾すれば、原爆投下を取りやめるなどの付帯条件もなく、投下の
事前警告も一切なかった。少なくともトルーマンら米首脳陣が、新型兵器を試してみたかったのは明
らかである。
アメリカはなんらの事前警告もないままに核爆弾を投下した。それも二度も・・・そして二度目には、
あろうことか彼らの信仰する「神」を祀る教会、浦上天主堂の真上近くだった。礼拝中の神父と信者
全員が犠牲になった。倒壊した瓦礫のなかに、奇跡的に聖母マリアの像がみつかった。浦上地区
の信徒12,000人のうち約8,500人の人達が被爆死した。
アメリカが原爆投下を正当化するのは、自らの信ずる「神」を冒涜することに外ならない。
「自分達の罪を懺悔して、悔い改める」こと以外には、アメリカが原爆投下の贖罪意識から開放さ
れることは永遠にないだろう。
アメリカと直接関係ない「従軍慰安婦」問題で日本に、謝罪求める前に、彼らが為すべきことがある
はずだ。 それを求めて長崎の「鐘」は今日も鳴っている。
余白:下記URLをクリックすれば、中ほどに長崎の「鐘」の写真が出ます。
そこに、♪サウンドをお聴きください(4回鳴ります)♪をクリックすると身体に沁みわたる「長崎の鐘」
の響きをを聴くことができます。
http://www.carillon.co.jp/nagasaki.htm