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BBC記者、ガザで無事解放 拉致から約100日後
2007.07.04
Web posted at: 11:55 JST
- CNN
パレスチナ自治区ガザ(CNN) 3月にガザで拉致された英BBC放送のアラン・ジョンストン記者(45)が4日、当地で解放された。
解放交渉に当たってきたイスラム原理主義組織ハマスの関係者らによると、ジョンストン氏はこの日未明、ガザ内の建物から姿を現し、すぐに車両に乗せられ移動した。同氏にはライフル銃を持った人々が寄り添い、警戒に当たっていた。同氏はジーンズにボタンダウンのシャツ姿で、やつれた表情を見せていた。
ジョンストン氏は解放後、CNNのエルサレム駐在記者に電話をかけ、「自由になれてとてもうれしい。あたなのような人たちと話せるのは素晴らしことだ」と喜びを表現。約100日にわたった拘束については、「終わりのない悪夢」のようだったと話した。
また、犯人側からはラジオを与えられ、BBCニュースを聞くことができたと説明。同氏の解放を求める声が世界中で高まっていることを知り、元気づけられたと述べた。
ジョンストン氏の身柄は現在、ハマスの保護下に置かれている。数時間以内に、自治政府の元首相でハマス幹部のイスマイル・ハニヤ氏の事務所に姿を見せる予定。
ジョンストン氏の拉致をめぐっては、「イスラム軍」を名乗る武装勢力が犯行声明を発表。パレスチナ系イスラム強硬派聖職者のアブ・カタダ師の釈放を英国に要求するなどしていた。
6月26日には、爆弾が仕掛けられたとみられるベストを着用したジョンストン氏のビデオ映像がインターネットで公開された。イスラム軍は、要求が満たされなければ殺害するとしていた。
イスラム軍がどのような組織なのかは不明。
ジョンストン氏は1991年にBBC入局。3月12日に、駐在しているガザで移動中、拉致された。6月上旬に公開されたビデオ映像では、「よい扱いを受けており健康だ」などと話していた。
ジャーナリスト保護委員会(本部ニューヨーク)によると、ガザでは04年以降、ジョンストン氏を含めて15人のジャーナリストが拉致された。同氏以外は全員が短期間に無事解放されているが、犯人が逮捕されたケースはないという。
http://cnn.co.jp/world/CNN200707040005.html