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CIA:秘密報告書を公表 「カストロ暗殺」詳細に
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070627k0000e030053000c.html
【ワシントン和田浩明】米中央情報局(CIA)は26日、マフィア関係者を使ったキューバのカストロ国家評議会議長(80)毒殺計画など、1950年代から73年にかけて違法性が疑われる同局の活動に関する秘密報告書(約700ページ)を公表した。ジャーナリストの通話盗聴やベトナム反戦団体の監視なども含まれている。報道などで概略が知られた事件も多いが、CIAの「過去の闇」が内部文書でも裏付けられた。
報告書は73年5月に当時のシュレジンジャー長官の指示でまとめられた。ウォーターゲート事件の端緒となった民主党全国委員会本部盗聴未遂事件(72年)への元CIA関係者の関与が発覚し、違法性が疑われる活動の実態把握と禁止が目的だった。国家安全保障分野の研究者らが92年に公開請求していた。
報告書によると、カストロ議長の暗殺計画は60年8月、CIAの計画担当幹部らが発案し、当時のダレス長官が承認した。マフィアの関係者ら2人を説得し、同局主導であることは伏せて計画を進めた。CIAは「致死性の高い」毒薬6錠を提供、キューバ政府関係者を通じた暗殺が図られたが成功せず、カストロ政権転覆をねらって米国が実施したピッグズ湾侵攻作戦(61年)を受け計画は中止された。
ジャーナリストを対象にした盗聴は63年3〜6月に実施。CIAの内部情報に基づくとみられる記事を書いていた記者の情報源を探るため自宅に盗聴器を設置した。当時のマッコーン長官が承認、マクナマラ国防長官やロバート・ケネディ司法長官らケネディ政権幹部とも調整されたという。反戦団体監視は69〜71年ごろ、ワシントンの警察と共同で実施された。
毎日新聞 2007年6月27日 12時25分