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ロシア、反米国支援 ベネズエラに潜水艦売却へ【東京新聞】
2007年6月25日 朝刊
【モスクワ=常盤伸】ロシアのプーチン政権が反米姿勢を強めるベネズエラに最新鋭潜水艦の供与を検討、チャベス大統領の二十八日からのロシア訪問で契約が成立する可能性が指摘されている。ロシアが反発する米国による東欧へのミサイル防衛(MD)施設配備計画への「対抗策」の側面もあり、米国側の神経を逆なでするのは必至。来月初めに米国で行われるブッシュ大統領とプーチン大統領との首脳会談への悪影響も懸念されている。
ロシアのコメルサント紙などによれば、売却交渉が進んでいるのはロシア海軍のキロ級潜水艦「プロジェクト636」五隻とアムール級潜水艦「プロジェクト677」四隻。「636」は最も騒音が少ないといわれる偵察、攻撃型の潜水艦。「677」は巡航ミサイル「アルファ」(SSN27)を搭載する後継艦でロシア海軍にも配備されていない。
売却金額は十億ドル(約千二百億円)から二十億ドルとされ、キロ級のみ購入の場合でもベネズエラは南米有数の海軍力をもつことになる。
ベネズエラのロハス大統領補佐官は海軍力増強の目的について、米国によるベネズエラの大陸棚油田の封鎖など想定される米国との軍事紛争に備えた措置としている。
チャベス大統領は二十一日の会見で「われわれが潜水艦を購入するのが、それほど不思議だろうか」と述べ、「契約がまとまれば米ロ首脳会談の雰囲気は冷ややかになるだろう」と語った。
プーチン政権はイランやシリアなど「反米国家」に向けた武器輸出を拡大させ、ベネズエラは昨年の輸出額でアルジェリアに次いで第二位の供給先となっている。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2007062502026950.html