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http://eunheui.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post_75ee.html から転載。
ギュンター・グラスに感謝する
Günter Grass さんは昨年の8月にドイツで出版された自伝の中で、自分が17歳の時、徴兵され、ナチスの精鋭部隊である Waffen-SS に配属されていたことを明らかにした。「戦後ドイツの良心」とも目されていたグラスさんの戦争協力者としての過去に人々は驚き、60年余りの間そのことについて黙ってきたことに関して、バッシングが起こった。
自伝の英語版 Peeling the Onion の出版にあわせて、グラスさんが英ガーディアン紙のインタビューに応じている: "Look back in anger"。
記事は、かなり距離を置くような文体で書かれている。気になるところが一個所あった。それは、この一年間にグラスさんが受け取った手紙の多くは彼を支持するもので、特に戦争を記憶している世代の人から、孫と戦争の話をするきっかけを作ってくれてありがとうといった趣旨の手紙が来たのが彼の心を打ったという部分だ。私たちの社会でも、そのようなきっかけが必要だと思う。
去年の夏、ギュンター・グラスさんのニュースを聞いて私が最初に感じたのも(驚きでも怒りでもなく)感謝だったことを思い出した。うまく表現できないのだが、私の彼に対する信頼は揺るぎないもので、彼の「恥ずべき過去」を聞いて、私は意外に思うよりも、むしろ彼の戦後の活動がすべて説明されたような気がした。人間は自分たちの過去の責任をしっかりと引き受けることによって善になることができるということを見せてもらったように思った。
去年も今年も、私の国の情況を見ると、絶望的にならざるを得ない。そんな中で、ギュンター・グラスは、灯台のようにな、羅針盤のような存在にも思える。ありがとう、ギュンター・グラス。長寿と、更なる活躍を祈る。
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投稿者 Kotetu 日時 2006 年 8 月 13 日 10:35:00: yWKbgBUfNLcrc
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投稿者 gataro 日時 2006 年 8 月 19 日 19:49:47: KbIx4LOvH6Ccw