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Yahoo! みんなの政治”リメンバー「従軍慰安婦」 ”
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070501-01-0703.html
リメンバー「従軍慰安婦」
日本人よ、覚悟はよいか。若者は兵卒となって敵と戦い、白兵戦の花と散れ。年寄りは財産はたいて戦時国債を買え。若い女は敗戦後に備え、パンパンとして良家子女の貞操を守る心構えをせよ。アメリカが、まもなく日本に宣戦布告し、攻めてくる。
大量破壊兵器を持っていないイラクに、持っていると疑って攻め込み、大統領を絞首刑にした国だ、必ず日本を実力で叩く。
マイク・ホンダ議員らが米国下院に出した決議案は、すでに対イラク開戦に踏み切る前のブッシュ演説以上の激しい言辞により、六十数年前の「日本政府による軍事的強制売春」を糾弾している。彼らは明日にでも開戦する構えだ。
アメリカが真に狙う敵は日本を通り越し、実は「売春」そのものである。すでに「喫煙」という悪の撲滅に半ば成功した彼らは、最終目標である「人類最古の職業」すなわち売春の根絶という大義の達成を目指している。折から来年の大統領選挙に向け、米政界のアドレナリンは上昇中だ。ヒラリー・クリントンも下院議長ナンシー・ペロシも、政治家の本能に駆られて合唱に参加するだろう。売春許すまじ、まず日本許すまじ。リメンバー従軍慰安婦。
安倍晋三首相は、日本軍人による強制連行など「狭義の強制性」はなかったとハッキリ言った。当たり前の事実である。日本の軍人がコリアの村々を歩いて家に押し入り、泣き叫ぶ処女を襟首つかんで「徴発」していたら、手間とコストがかかって堪らない。だいいち近所のコリア男たちが黙っていない。現に慰安婦募集の新聞広告が残っている。当時の日本で売春は合法の行為であり、コリアは日本の一部だった。
安倍はそれを言ったのだが、アメリカは巨大である。事実をもって大幻想を突き崩すことはできない。アメリカは必ず武力に訴えるであろうから、日本は受けて立ち、武運つたなく敗れれば、死ぬほかない。
先の太平洋戦争も、似た経過を辿った。ハリウッド・ボウルの舞台にジョン・ウェインやゲーリー・クーパーと並んで立った宋美齢は「日本がシナを犯します」と涙ながらに訴え、先日廃刊になった「ライフ」の創始者ヘンリー・ルースはメディアを挙げてそれを煽った。全米子女の紅涙を絞って「かわいそうなシナ人を助けよう」と世論をつくった。
実は美齢の夫・蒋介石の政府は、世に二つとない腐敗政権だった。だがアメリカ大衆とルースは、美齢の楚々たる美貌と英語力に惚れ込み、打倒悪玉日本を叫んだ。折よく真珠湾が奇襲され、充満していたガスに火花が走り、大爆発になった。
それから六十年余、日本はブッシュが始めたイラク戦争の、最も忠実な支持者だった。しかしそういう事実は、爆発する幻想の前には何の力もない。一九四一年にも、全アメリカ女性の穿くストッキングは、すべて日本の絹糸を編んだものだった。日本側はアメリカから屑鉄を買って軍艦を造り、石油を買って動かしていた。誰が見ても戦争など起りようのない日米関係なのに、幻想は国家的ヒステリーを誘発し、理性のブレーキはきかなくなった。
一九一八年十一月に世界大戦が終わったとき、誰もがこれで地球上の戦争は終わったと信じた。毒ガス、戦車、飛行機を使った無差別殺戮は二度とあり得ない、国際連盟という話し合いの場があるじゃないかと思った。何ぞ計らん、平和は二十年ほどしか続かなかった。ナチス・ドイツが第二次世界大戦を始め、最後だと思った戦争は「第一次」が冠せられた。
太平洋戦争も同じ道を行く。われわれの記憶する空襲や原爆は、近く「第一次太平洋戦争」になるだろう。
人類の歴史には、ときどき不思議にも女が登場して、英雄豪傑や国家の運命を衰退へと導く。唐の楊貴妃、清朝の西太后などがそれで、フランス人はそういう女をfemme fataleと呼ぶ。東アジアの一角に出現して日本に衰亡の呪いを吐きかけた二人の女。先には宋美齢があり、後には従軍慰安婦強制連行の発明者で朝日新聞記者(兼運動家)松井やよりがある。げに女の髪は象をもつなぐとは、よく言ったものである。