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(回答先: パレスチナ議長が非常事態発令=首相を解任、連立内閣崩壊−ハマスは拒否(時事通信) 投稿者 熊野孤道 日時 2007 年 6 月 15 日 16:34:42)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2007061502024407.html
パレスチナ統一内閣解散 アッバス議長声明 自治区は分裂
2007年6月15日 夕刊
【カイロ=萩文明】パレスチナ自治区ガザで続く事実上の内戦で、イスラム原理主義組織ハマスは十五日未明、ガザ全域を制圧した。一方、パレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハを率いるアッバス自治政府議長は十四日夜、声明を発表し、両派などの統一内閣の解散と非常事態令の発令を宣言。統一内閣は三カ月の短命に終わり、パレスチナはハマス支配のガザとファタハ支配のヨルダン川西岸に分断される新局面に突入した。
議長は声明で、ハマスのハニヤ首相の更迭と内閣解散を発表。ハマスを「違法民兵」と断定、同派によるガザ実効支配を「軍事クーデター」「犯罪的戦争」と指弾した。
議長はさらに、両派に属さない人物を首相に据えた臨時内閣を発足させ「状況が許せば速やかに選挙を実施する」と明言した。自治評議会(国会に相当)選挙の前倒し実施を想定しているとみられる。評議会はハマスが多数派を掌握している。
一方、ハマスは声明を「価値がない」と指弾。「拒否する。議長が内閣を解散しても、首相は職にとどまる」と述べ、声明を無視し選挙も拒絶する考えを示した。
ハマスが実権を握ったガザに、現状では議長権限は及ばない。このためヨルダン川西岸の穏健派ファタハ政権と、ガザの「ハマス政権」に分裂する形となり、対イスラエル和平交渉の早期再開の道は完全に消滅した。
議長は国際社会の支持を受け、米欧や穏健派アラブ諸国から事前に、声明への承諾を得ていた。
ハマスはファタハに総攻撃を仕掛け、十四日に最重点施設の治安機関本部などを攻略。さらに翌日未明、最後に残っていたファタハ拠点の自治政府議長府を陥落させた。
欧米がテロ組織とするハマスはイランとシリアに支持されている。綱領で「イスラエル破壊」を掲げ、イラン型イスラム国家を樹立することが目標。ファタハは、交渉によるイスラエルとの二国家共存を目指している。