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G8でデモ参加者を射殺・イタリア警察の責任、ジェノヴァの事件が示したG8の姿を糾弾する(ATTACフランスの声明)
http://www.asyura2.com/07/war93/msg/298.html
投稿者 ダイナモ 日時 2007 年 6 月 14 日 19:32:13: mY9T/8MdR98ug
 

http://www.jca.apc.org/~monsoon/index.htm

 今回のジェノヴァ・サミットでのデモ参加者の虐殺、さらにはその後のイタリア警察当局による、弾圧、そしてそもそもこのような事態を引き起こした、現在のG8諸国の政府の責任を追及する、フランスの市民団体ATTACの声明文を緊急に翻訳しました。
 今回の事態を理解し、それに対して私たちの態度を示していく上で、必要な情報がもりこまれていると思います。このアッタクの声明文は、自由に転載、引用、ウエッブ・ページへのアップ等していただいて結構です。  櫻本(アソシエ)

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イタリア警察の責任、ジェノヴァの事件が示したG8の姿を糾弾する
ATTACフランスの声明

 イェーテボリは、残念ながら例外ではなかった。そうではなく先例だったのである。7月20日金曜日、ヨーロッパ連合加盟国の警察が、デモ参加者に対して、2ヶ月間に2度目の実弾の発砲を行なった。そして彼は、その実弾によって殺された。加えて治安警察隊員1名を含むさらに2名が重体であり、さらに数十名が負傷した。

 数百の組織を結集する協議体であり、ATTACイタリアも加盟する、ジェノヴァ社会フォーラム(GSF)は、このような暴力の激発を防ぐためにあらゆることを行なった。暴力のこの激発は、互いに強め合う3つの要素の結果であり、その責任は、イタリア政府だけでなく、G8の他の諸国の政府が大きく負っている。

1.先ず第1に、国際的には、多国間機関(IMF、世界銀行、WTO、OECD)、ヨーロッパにおいてはヨーロッパ委員会とヨーロッパ閣僚理事会、そしてG8そのものによって、作られている、そして/あるいは、実施されている政治に対する、各政府の自国内における多数の人々による拒否に対して、各政府が耳をふさいでいることである。
 選挙民の誰も、このような政策を適用することについて委任を求められたことも与えたこともけっしてないにもかかわらず、これらの政府は、多国籍企業と金融市場の利益のみに組みして、民営化し、フレキシブル化し、徹底的に「自由化する」ことを目指しつづけている。これらの政府は、それによって、容認することのできない苦悩と暴力を、北においても南においても、社会の大きな部分に対して作り出している。
 このような状況の中で、住民がいなくなり、要塞化された街の港に停泊中の船上でのG8メンバーによるジェノヴァ会議は、いずれにしろ、公共の意見(よろん)に対する文字通りの象徴的、政治的挑戦となっていた。

2.次に、もはやいかがわしい、とさえいうことのできないイタリア警察の振る舞いがあった。彼らは、「ブラック・ブロック」と称する数百の挑発分子による、準備と武装、実行行為に対して意図的に眼を閉じていた。彼らは、しばしば平和的なデモ隊の旗やバッジを、あらかじめ手に入れ掲げていた。
 これらの挑発分子が、ヨーロッパの治安警察と関わりがないと考えるものは誰もいない。彼らは、全く規制を受けることなく対人的な暴行と器物損壊を重ねることができた。彼らは、GSFメンバーの組織を襲撃することさえいとわなかった。
 これらの兆発分子と彼らに対する警察の泳がせを弾劾しているGSFに、ATTACフランスは賛同する。ATTACフランスは、これらの姿勢が示している、リベラリズム的グローバリゼーションへの反対者を犯罪者かしようとする企てを糾弾する。

3.最後に、完全に平和的なデモ隊に対して警察は、体系的な威迫、いやがらせを加え、さらには暴力をも振るった。イタリア当局は、GSFに対して、銃器の不使用を約束していた。当局はこの約束を蹂躪したのである。一般的にいって、警察当局が訴えた手段は、行動に対して、GSFに参加していないいくつかのグループによる暴力的な行動に対してさえ、不釣り合いなものであった。ジョエノヴァにおけるイタリア政府の行動に対する弾劾を表明するため、ATTACは、7月21日土曜日に、パリのイタリア大使館前で予定されている、抗議行動への参加を、活動家に呼びかける。
 G8会議初日が引き起こした悲劇的な事件、そしてG8会議に参加することを是であると考えていた全政府が免れえないこの事件に対する道徳的責任によって、この惑星の執政役たらんとしていたG8会議は、信頼を失った。尊厳を守る唯一の道は、G8が即座に会議を中断することである。指導者たちは、とりわけ、自らが加担しているリベラリズム的グローバリゼーションという致命的な道――これは新たな衝突を引き起こさざるをえない――の是非を問わねばならない。

 ATTACフランスは、共和国大統領と首相に対して、この方向でのイニシャチブを即座にとることを直ちに要求する。ATTACは、情報の提供、教育、そして非暴力的な行動によって、リベラリズム的グローバリゼーションの惨害を明るみに出し、オルターナティブな政治への展望を切り開くことを、うむことなく続けていく。私たちは、G8ジェノヴァ会議が作り上げている嘆かわしい世界の戯画とは異なる世界が可能であると考えている。

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