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【ロシア政治経済ジャーナル】NO462アメリカの大ウソを暴くプーチン提案2
http://www.mag2.com/m/0000012950.htm
★アメリカの大ウソを暴くプーチン提案2
「しかし、現時点では米ロ対立が最後まで進む可能性が高いです。(涙)」
「このように、今年世界はイラン問題・ロシア問題を中心に回っていくでしょう。
見かけはイラク問題・北朝鮮問題ですが、実際はイランが最重要。
ロシア問題は重要でも、なかなか日本では報道されないでしょうね。
RPEを読んでくださいということです。」
【ロシア政治経済ジャーナル】NO434 2007年問題〈07年1月6日号)
前号のつづきです。
▼アメリカのインチキを暴くプーチン提案
前号で、アメリカの「東欧MD配備計画」に、ロシアが激怒しているという話
をしました。
ブッシュさんとプーチンさんは6月7日、G8サミットが開かれているドイツで会
談。
でどうなったか?
↓
「<米露首脳会談>東欧へのミサイル防衛計画巡り協議
6月8日1時11分配信 毎日新聞
ブッシュ米大統領は7日、ドイツでプーチン露大統領と会談し、東欧への米
国のミサイル防衛システム配備計画を巡り協議した。
プーチン大統領は、レーダー施設建設予定地をチェコから旧ソ連・中央ア
ジアのアゼルバイジャンに変更、代替施設とすることを提案。
ブッシュ大統領は評価し、両首脳は協議継続で合意した。
最終更新:6月8日1時11分」
これだけ読んでも意味わかりませんね。
まずアメリカは、チェコとポーランドに配備するMDについて
「対ロシアではなく、対北朝鮮・イランだ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
と説明している。
フォ(^▽^)フォ(^▽^)フォ(^▽^)。
北朝鮮のミサイルが、ユーラシア大陸と欧州を越えて、アメリカに届く???
あるいは欧州に届く???
1万年経ってもありえないでしょう。
また、イランのミサイルがアメリカや欧州に届く?
これについてプーチンさんは2月、ミュンヘンでこうコメントしています。
プーチン「いわゆる問題国と呼ばれる国のうち一カ国も、欧州の現実脅威
となる5000〜8000kmの長距離ミサイルはもっていない。
そして、近い将来持つこともないし、その可能性すらない。」
まあそうでしょう。
当のイランも明確に否定しています。
↓
「<イラン>最高安全保障委幹部、米のミサイル脅威論皮肉る
6月5日10時22分配信 毎日新聞
【テヘラン春日孝之】イラン最高安全保障委員会のラリジャニ事務局長は
4日、米国が東欧に配備を計画しているミサイル防衛システムを「イランの
ミサイル攻撃から欧州を守るものだ」と主張していることについて、「イラン
のミサイルは欧州に届かない。
今年一番のジョークだ」と述べ、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
イラン脅威論を皮肉った。国営イラン通信が伝えた。」
そして何よりも、欧州自身が「イランは脅威よね〜」なんて思っていない。
つまり、アメリカは(イラク攻撃の理由同様)ウソをいっている。
東欧MDは、NATO拡大同様「対ロシア」と決まっているのであります。
さて、プーチンは何を提案したか?
「もし、東欧MDが本当に対イランであるなら、東欧よりもっとイランに近い場
所にレーダー施設を作ればいい」と提案した。
具体的には旧ソ連のアゼルバイジャン。
地図がある人は、見ていただければわかります。
チェコは離れていますが、アゼルバイジャンはイランの北の隣国。
もしアメリカのMD構想が「対イラン」であるなら、こんな都合のいい場所はな
い。
そして、アゼルバイジャンは、アメリカともロシアとも良好な関係にあります。
プーチンは「旧ソ連時代に建設した施設は今も使えることができる」と、アゼ
ルバイジャンの施設の共同利用を提案しました。
「米露首脳会談 恫喝と柔軟 プーチン周到
6月8日8時1分配信 産経新聞
(中略)
プーチン大統領が米露会談で打ち出したのは、旧ソ連のアゼルバイジャ
ンでロシアが使用しているレーダー施設を米露で共同利用するとの提案。
大統領は「前日、アゼルバイジャンの大統領と連絡を取り、了承を取り付け
てある」と明かし、入念に準備された秘策であることを明かした。
大統領は「この計画なら、欧州を(イランなどから)例外なくミサイル攻撃か
ら防衛できるうえ、ミサイルの破片が欧州に落ちる危険性すらなくなる。
ロシアが欧州を標的にする必要もなくなる」と語り、「MD計画がロシアを
対象としたものではない」と主張する米国を試す姿勢を見せつけた。」
この提案の意味は何か?
1、アメリカがロシアの提案を断れば、東欧のMD配備が「対イランではなく対
ロシアである」ことがバレバレになる。
(もし、アメリカが東欧へのMD配備を断念すれば、ロシアの脅威は消滅し、
大きな外交的勝利をおさめることができる。)
2、「東欧MDは対イランだ」とここ数ヶ月間強弁していたブッシュ・ライス・ゲー
ツ等々は、「ウソをつきつづけていた」ことが、世界中、特に欧州の人々にし
れわたる。
3、欧州の人々は、「アメリカはロシアを挑発することで、欧州とロシアの分断
工作をしている」「欧州の脅威は、ロシアではなくアメリカの情報工作だ」とい
うことがバレル。
人々が広く真実を知る意義は、非常に大きいのです。
(アメリカの信用と威信は、イラク攻撃の理由が 全部大ウソ であることが
バレテ失墜した。) ~~~~~~~~~~~
▼弱まるアメリカの外交能力
アメリカ外交がもっとも輝いていたのは、レーガン・ブッシュパパの時代です。
80年代後半、レーガン・ブッシュパパ・ベーカーさん等々は、ゴルバチョフと
大の仲良し。
米ソ和解を進めていた。
一方で、CIA長官のゲーツさん(現国防相)は、こっそり東欧革命工作をして
いた。
KGBはCIAの動きを察知し、たびたびゴルビーに警告を発しています。
しかし、アメリカを信頼していたゴルビーは、KGBの情報を無視。
結果、89年ベルリンの壁崩壊、90年東西ドイツ統一。
アメリカは、東欧をソ連から解放したのです。
ここまで来て、アメリカは用済みになったゴルビーを(鼻をかんだ後のティ
ッシュのように)捨て、ライバル・エリツィンに乗り換えます。
エリツィンはソ連を崩壊させ、15の独立国家が誕生した。
次にアメリカは、IMFを通し、経済音痴のエリツィンに「(インチキ)経済改
革案」を提示。
エリツィンは金を借りる身ですし、アメリカを信じている。
そして、100%アメリカ・IMFのいうとおりの改革をした。
結果、92年のGDP成長率はマイナス14.5%(!)、インフレ率は2600%(!)。
アメリカはその巧みな外交力で、
1、東欧をソ連から解放した
2、ソ連を崩壊させた
3、ロシア経済を壊滅させた
まさに神業であります。
おかげさまで、アメリカは90年代、一国繁栄を享受することができたのです。
しかし、03年のイラク戦争。
世論作りが下手なネオコンのせいで、アメリカのウソがバレバレになってし
まった。
「このままではアメリカは没落する」と危機感をもつエリートたち。
それで、キッシンジャーさん・ベーカーさん・ゲーツさんなどが老骨にムチう
ち、ブッシュ子をサポートしはじめます。
ところが時代は変わっていた。
第1に、アメリカ情報工作のパターンがバレバレになった
過去にサンザンだまされたロシアは、アメリカの甘いことばを一言も信じま
せん。
第2に、ロシア・中国・インド等々の外交能力が飛躍的に高まっている。
アメリカは建国史上最大の危機に直面しています。
その元凶は
1、ユーロをひろめドル体制に挑戦する欧州〈特に独仏)
2、ユーロで石油を売りドル体制に挑戦するイラン
3、ルーブルで石油を売りドル体制に挑戦するロシア
4、中国
これはアメリカと、それに従属する日本にとって非常にヤバイ事態。
日本は、アメリカ没落に備え「自立」への歩みを加速させる必要があります。
(もちろん日米安保は堅持します。世界最強の軍事大国との関係をぶち
壊す理由は、一つもありません。)
【ロシア政治経済ジャーナル】NO462アメリカの大ウソを暴くプーチン提案2
http://www.mag2.com/m/0000012950.htm