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□テロ重要容疑者のCIA秘密収容所、ポーランドなどに設置 [CNN]
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200706080035.html
テロ重要容疑者のCIA秘密収容所、ポーランドなどに設置
2007.06.08
Web posted at: 21:25 JST
- CNN/AP
パリ――米中央情報局(CIA)がアフガニスタンなどで拘束したテロ重要容疑者らを極秘に欧州の秘密収容所に移送、尋問していた問題で、欧州会議(46カ国加盟の人権機関)は8日、CIAは2003年から05年までポーランドとルーマニアに収容所を設置、直接運営していたとの報告書を発表した。
報告書を作成したのはスイスのディック・マルティ上院議員で、CIA筋の情報も盛り込んだと述べている。ポーランドの収容所に移送されたのは国際テロ組織アルカイダの幹部級とし、施設に関与する諸国の上層部はその存在を知っていたことを裏付ける証拠もあるとしている。
収容者には、アフガンで拘束したアルカイダ軍事訓練キャンプの責任者、アブ・ズベイダ容疑者や米同時多発テロの首謀者とされるハリド・シェイク・モハメド容疑者らが含まれる。
マルティ議員は、報告書の作成を妨害したとしてドイツ、イタリアを非難。これら収容所は北大西洋条約機構(NATO)の安保政策の中で設けられたとも説明した。ポーランドとルーマニアの関与については、飛行記録を証拠に、2002年から05年の間、ポーランドへ少なくとも10回のCIAが絡む飛行があったと主張している。
ただ、当時のポーランドの国防相は、政治的な架空の話には触れたくないと報告書の論拠を疑問視。ドイツ政府の報道官も調査に非協力的だったとする主張に反論、秘密収容者に関する情報は持っていないし、マルティ議員は過去の報告書でも証拠を明示していないと反発している。
報告書は、情報源を諜報(ちょうほう)機関で働いていた人物とし、欧州諸国や米国で得た文書、データなどはあらゆる面から検証したとも主張している。
マルティ議員は昨年の報告書で、CIAによるテロ容疑者の秘密収容所への移送を支援したとしてアイルランド、ドイツ、ルーマニアら欧州14カ国を列挙。今回の報告書では、ポーランドを秘密収容庶所が設置された国として明言したのが特徴となっている。
秘密収容所の問題では、欧州連合(EU)の欧州議会がEU加盟国が自国経由の移送を黙認していたと非難し、調査を求める報告書を賛成多数で採択していた。
CIAによる主権侵害の批判が欧州内で高まる中、ブッシュ米大統領は秘密収容施設の存在を認めたが、詳細については明らかにしなかった。また、取り調べ方法は拷問でなく、合法の手段を使っていると指摘、CIAがテロリストを尋問する能力は不可欠だとして、施設は今後も存続させる意向を示していた。