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ロシアとトルクメン、ガス独占輸入維持
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20070425AT2M2501925042007.html
露、カザフスタン、トルクメニスタンが、ガスパイプライン新設に合意
http://www.afpbb.com/article/1587907
欧米の建設したBTC石油パイプラインは、
あくまでロシアを通らないパイプラインの確保が目的でした。
それに対抗して、ロシアは、ギリシャを通る石油パイプラインで合意し、
地中海に出るルートを確保しました。
天然ガスに関しては、トルクメンとカザフスタンの天然ガスを、
カスピ海を通り、地中海へという欧米の構想は、完敗したと言えると思います。
アメリカのネオコン主導の「民主主義革命の輸出」路線により、
グルジア、ウクライナ、キルギスと政変が続きました。
作用があれば、反作用があるのであって、
中央アジアの長期独裁政権の権力者達はこれに震撼し、
中露の上海機構へと向かわざるをえませんでした。
絵に描いたような長期独裁政権ばかりの中央アジアの独裁者達は、
それまでは、米中露に対しては、等距離外交を目指し、
資源輸出をテコにして、より有利な条件を引き出すというしたたかさを見せて
いたのですが、自らの権力を倒されることを座して死を待つ筈がありません。
中露の上海機構は、インド、パキスタン、イランまで加え、
準軍事同盟へと強化されつつあります。
中露とインドの合同軍事演習や、
イランまで参加する軍事演習も来年には実施される予定です。
更には、南米の非米諸政権とも経済的関係を強化しつつあります。
一超帝国と言われたアメリカ。
四年前のイラク開戦前には、
古い東欧などもう要らない、
国連も要らない。
付いて来る奴だけが付いて来ればいいと豪語していたのが、
嘘のような凋落ぶりです。
現在では、米 vs 中露の関係は、逆転してと言ってもよいかもしれません。
政治的、経済的、軍事的に、
その世界戦略において、アメリカの凋落ぶりは凄まじいものがあります。
東欧へのMD配備に対しても、プーチンのロシアは
真っ向から軍事的にも対決する姿勢を鮮明にしています。
イラク戦争の泥沼化が最大の要因だと思います。
そういう意味では、イラクの人々の抵抗が
アメリカの一超帝国の没落を生み出した本質的要因だと思います。
アメリカの政治・経済エリートの多数派は、
だからこそ、イラク撤退を決意し、
イラク徹底後の世界戦略の再構築をせざるを得ない状況だと思います。
プーチンのロシアは、ロシア正教会統一という事業も果たし、
ロシア国内地盤を磐石なものにしているとも思えます。
<参照>
ロシア・ギリシャ間でパイプライン建設に合意 (RTR):BTCパイプラインへの対抗
http://www.asyura2.com/07/war89/msg/794.html