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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20070530_134319.html から転載。
米NGO報告:「イラクの囚人の数はサッダーム時代の6倍、年間2万人が失踪」
2007年05月28日付 Al-Ahram紙
■ アメリカのNGO報告:「米軍の侵攻がイラクをアフリカの最貧国レベルに失墜させた」
■ 「囚人の数はサッダーム時代の6倍、年間2万人が失踪」
2007年05月28日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【ワシントン:アースィム・アブドゥルハーリク、バグダード:通信各社】
アメリカのNGOによる特別報告はイラクにおける人権状況の暗黒面を描き出し、アメリカ軍のイラク侵攻以来、人権状況は深刻に悪化したと強調した。
イラク戦争反対派の複数の非政府組織が作成した同報告は、『暗殺された社会』と題され、イラクは経済的にも社会的にもサハラ以南のアフリカ諸国と同じ再貧国レベルに失墜したと指摘した。さらに同報告は、イラク社会に対する暴力、犯罪、計画的破壊は、ナチズムのヨーロッパ侵略以来、世界のどの場所でも見られないほどだと述べており、客観的に見積もって失踪者は年間約2万人にのぼると指摘した。また逮捕拘禁者について同報告は、治安当局が約3万8千人、対するアメリカ軍が1万9千人以上を拘束しており、その数はサッダーム・フセイン前イラク大統領時代の6倍に相当すると述べている。
一方、アメリカ軍はこの2日間で兵士8人が殺害され10人が負傷し、それにより5月のアメリカ軍の死者数は合計で100人にのぼることになると発表した。
現地の新聞はこちら(http://www.tufs.ac.jp/common/prmeis/data/ahram/070528ahram_ytr.mht)
(翻訳者:鳥居洋介)
(記事ID:11015)